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新着生物

小さい身体に長大なハサミが魅力的
「オカダシンカイコシオリエビ」

展示開始日:2019年5月18日(土)~

オカダシンカイコシオリエビ

学名:Munidopsis cylindrophthalma
採集場所: 駿河湾 水深 300m
大きさ: 3~4cm(体の大きさ)


甲羅の 2倍~3倍はあろうかという長大なハサミ脚がとても魅力的なコシオリエビの仲間です。
底曳き網漁で入網することが稀にありますが、見落としてしまいそうなほど身体が小さいために船の上で見つけることがなかなか難しく、さらには生きて採集されることがたいへん珍しい深海生物です。

行動はあまり活発ではないようですが、長くて重そうなハサミ脚を器用に折り曲げて口元に何かを運ぶしぐさが時折観察されます。

※短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


河口に潜む小さな珍ガニ
「ヒメヒライソモドキ」展示開始

展示開始日:2019年5月9日(木)~

ヒメヒライソモドキ (姫平磯擬き)

学名:Ptychognathus capillidigitatus
十脚目 モクズガニ科
採集場所: 相模川の下流域
展示場所: 相模湾ゾーン 相模の海の水槽群 海岸水槽 干潟(江奈湾 三浦市)


三重県から沖縄県にかけて分布し、静岡県、千葉県、神奈川県からも記録されています。
神奈川県からの記録のうち、相模川河口域(支流の松尾川との合流地点)は当館の調査で明らかとなった生息地点であり、現時点で本種の北限生息域となっています[研究発表:2018年8月 相模湾の汽水域で確認されたカニ類 -特に北限産出となる希少種の記録について-]。
展示個体も同地点の周辺で採集したものです。

甲幅 1cmに満たない個体が多く、似た種類がいくつかあるので、よく観察しないと本種だと判別しづらいです。
甲の背面が平たく、磯に生息するヒライソガニに雰囲気が似ていますが、ヒメヒライソモドキのオスのハサミ(鉗脚)にはふさふさとした毛が生えています。


淡水と海水が混じる場所で、小石や砂利に泥や落ち葉がうっすらとかぶるような絶妙な環境を好むため、工事などの影響を受けやすいとされます。
日本ベントス学会による海岸ベントスのレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。

干潟の水槽に小さなケースを設置して、展示してみています。
水族館での展示は非常に珍しいものと言えます。
かわいらしい姿をぜひご覧ください。

※生物の状態により、短期間の展示となる場合があります。予めご了承ください。


名前に令和が隠れているカニ
「カクレイワガニ」展示開始

展示開始日:2019年5月3日(祝・金)~

カクレイワガニ (隠岩蟹)

学名:Geograpsus grayi
イワガニ科
甲らの幅: 44mm オス
展示場所: 皇室ご一家の生物学ご研究


高知県以南、伊豆諸島、太平洋、インド洋、紅海などに広く分布し、波しぶきのかかるような岩場のほか、海岸から離れた林や山の中にもすみ、夜、活発に餌を探します。
赤紫色のハサミや紫色の甲羅が美しく立派な「カクレイワガニ」をぜひご覧ください。

※短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


ギョロリと4つの目玉が見ている「オヤニラミ」展示開始

展示開始日:2019年4月20日(土)~

オヤニラミ (親睨み)

学名:Coreoperca kawamebari
英名:Aucha perch
スズキ目 ケツギョ科

採集場所: 多摩川水系(東京都)
展示場所: 相模湾ゾーン 川魚のジャンプ水槽


自然界では由良川(京都府)から北九州にかけての日本と、朝鮮半島南部の淡水域に分布しています
最大全長 13cmほどになります。

いわゆるスズキ型の魚としては、日本で唯一純淡水域のみでくらし、海にくだることはありません。
また、体に2つの目玉模様があるのが特徴です。

春から夏にかけて、メスが水中の茎などに産卵し、オスが守ります。
生まれた仔魚は模様がなく、兄弟たちと群れてくらしますが、1週間後には群れから離れ始め、1ヶ月後には成魚と同じような体型となり、目玉模様が出てきます。
このころになると攻撃的になり、口と鰓ぶたを広げて本物の目と合わせた「4つ目」でにらむような動きで縄張りを主張します。

関東地方では多摩川水系のほか、相模川水系の水路でも見つかっている国内外来種ですが、本来の分布域では数を減らしており、環境省のレッドデータブックで指定される絶滅危惧種でもあります。
そのような特殊な位置づけにあり、今後の動向に注目したい魚種です。

展示個体は、2019年4月3日に多摩川の小支流で採集されたものです。
当館では 2012年以来 2度目の展示であり、関東産の展示は初となります。
物陰からこちらをにらむようすをぜひ探してみてください。

※隠れて見えにくいことがあります。予めご了承ください。


前に進める豆ころパンチ「マメコブシガニ」展示開始

展示開始日:2019年4月19日(金)~

マメコブシガニ (豆拳)

学名:Pyrhyla pisum
十脚目 コブシガニ科
採集場所: 東京湾
展示場所: 相模湾ゾーン 相模の海の水槽群(干潟水槽およびアマモ場水槽)


青森県沿岸から東シナ海にかけて広く分布します。
甲幅 15mmほどの小さなカニですが、ジャンケンのグーを思わせる丸い甲らと、体の割に大きなハサミが良く目立ちます。
砂や泥の遠浅の環境を好みますが、干潟にすむ他の多くのカニ類が陸でも活動するのに対して、本種はほぼ水中だけで活動します。
潮がひいている時は、沖合いの水中のほか、陸の間にできた細い流れ(澪すじ)や水たまりで活動します。
自然が一時的に作り出す微妙な環境を好むため、工事などの影響を受けやすい種です。
日本ベントス学会による海岸ベントスのレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。
動きは遅いですが、他のカニと違って前にも歩ける器用さを持ちます。
二枚貝を好んで食べます。力がそれほど強くないので、小さくて貝殻の薄いホトトギスガイ(ムール貝の仲間)や弱ったアサリなどを食べるとされています。

この度、三浦半島の東岸(東京湾の野島周辺)において、生きた本種を複数入手することができました。
過去に何度か、少数を展示飼育した例がありますが、久々の再展示となります。
コロコロとかわいらしい姿を、多くの生物がくらす水槽の中から探してみてください。

※生物が隠れて見えにくい場合があります。予めご了承ください。


大きな口?で餌をパクリ!
珍しいウミウシが日に日に成長中。
ヤマトメリベ展示

展示開始日:2019年4月1日(月)~

ヤマトメリベ

学名:Melibe japonica
メリベウミウシ科 メリベウミウシ属
採集場所: 江の島 定置網
展示場所: クラゲサイエンス


日本近海や東シナ海に分布し、通常は水深 50m以深の海底に生息していますが、稀に水深 5m付近の浅海まで来遊し、海表近くを浮遊するところが観察されています。
江の島定置網に入網した際には半透明な体でゆらゆらと動いているさまから「不思議なクラゲが入った」としてえのすいに届けられましたが、確認したところウミウシの仲間であるヤマトメリベでした。

本種は直接触れたり、換水時の刺激で強い柑橘系のにおいを発します。
また、「頭巾」と呼ばれる大きな幕のような器官で投網漁のように餌をとらえたり、体をくねらせて泳いだり、ダイナミックな行動が観察していて飽きない不思議な生き物です。
展示している個体は体長 15cm程の手のひらサイズですが、最大で 50cm程に成長します。
このサイズの個体が搬入されることは稀なので、この機会にぜひご覧ください。

動画を見る
珍しいウミウシ、ヤマトメリベ YouTube


5億年の時を生きる“生きた化石”「トリノアシ」展示

展示開始日:2019年3月11日(月)~

トリノアシ (鳥の脚)

学名:Metacrinus rotundus
棘皮動物門 ウミユリ綱 ウミユリ目 ゴカクウミユリ科
採集場所: 駿河湾
展示場所: 深海l


「トリノアシ」は棘皮動物(きょくひどうぶつ)の仲間のウミユリの一種で、分かりやすく言えばウニやヒトデの親戚筋にあたる動物です。
この変わった名前は、その見た目から「鳥の脚」。
この仲間は約5億年前のオルドビス紀に現れ、形をほとんど変えずに今にその姿を残しています。
花のように見える部位は「冠部(かんぶ)」と呼ばれ、その下には関節を持つ柱状の茎が伸びてそれぞれに巻枝が輪生しています。
一見動かないように見えますが、海底を歩いたり、冠部を流れに向けて大きく広げたりします。


えのすい初!
細くて赤くて何だか違和感「ハチビキ」の幼魚、展示開始

展示開始日:2019年2月9日(土)~

ハチビキ (葉血引)

学名:Erythrocles schlegelii
英名:Japanese rubyfish
スズキ目 ハチビキ科
採集場所: 江の島定置網
展示場所: 相模湾ゾーン(逗子沖のサンゴ水槽)


西太平洋(東アジア沿岸からアフリカ東岸)に広く分布し、日本では青森県より南で記録があります。
最大で 40cmほどになります。
マアジのような体形ですが、“血引”の名の通り、全身が赤く(肉の色も赤い)、不思議な雰囲気を醸し出しています。
本来は水深数 10~数100mの岩礁のまわりでくらしていると言われています。
この度、水深 30m前後の海域にある江の島定置網に入網した 15cmほどの幼魚数個体を搬入し、バックヤードで飼育していたところ、1個体が餌を食べるようになりましたので、展示を開始しました。
当館では初展示です。生きている本種を見られる機会は多くありません。
相模湾のやや深い場所にある岩場のサンゴ群落を再現した水槽内での自然な行動をこの機会にぜひご覧ください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


江の島に深海魚「リュウグウノツカイ」現る
リュウグウノツカイの標本公開

展示開始日:2019年1月28日(月)~

リュウグウノツカイ (標本)

学名:Regalecus russelii
英名:Oarfish, King of Herrings
アカマンボウ目 リュウグウノツカイ科
採集場所: 江の島 定置網


今回標本として公開したリュウグウノツカイは、2018年12月13日(木)、江の島の定置網に入り、漁師さんに譲っていただいた個体です。まだ小さめの個体で、体長は55cm(標本)ほど。残念ながら、魚体の後ろの方が切れてしまっていましたが、切れていなければ全長80cmほどと思われます。
早朝水族館に搬入してから数時間は生きていました。新江ノ島水族館でのリュウグウノツカイの生体搬入は初めてのことです。


搬入当時のリュウグウノツカイ

江の島に現れた貴重な深海魚リュウグウノツカイの標本をぜひ間近でご覧ください。


夜中に出歩く怪力蟹「イボイワオウギガニ」展示開始

展示開始日:2019年1月6日(日)~

イボイワオウギガニ (疣岩扇蟹)

学名:Eriphia ferox
十脚目 イソオウギガニ科
殻幅 4cm

採集場所: 相模湾(三浦半島長井地先)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


房総半島より南の太平洋とインド洋沿岸(ハワイ諸島~アフリカ)の広い範囲に分布しますが、近年の研究で日本近海のものとインド洋のものは別種であることが示されています。
トゲで覆われた濃紫色のボディと、ギラギラと赤い眼が勇ましいカニです。
南方系の種が多いイソオウギガニ科の中では寒さに強いようで、展示個体は2018年12月に地先の岩礁海岸で夜間探索を行った際、極寒の岩上で活動していました。

波当たりの強い岩礁域を好み、オウギガニの仲間としては珍しく陸上で行動します。
1日のほとんどの時間を岩穴に隠れて過ごしますが、夜に潮が引くタイミングで干出した岩の上に出てきて、獲物を探して歩き回ります。
特にカサガイやヒザラガイの仲間を好み、強く張り付いたこれらを、持ち前の怪力で岩から引きはがして食べます。また、巻貝やヤドカリに対しては、強靭なハサミで貝殻のふちから砕き割っていき、器用に中身を取り出して食べます。

特別珍しい種というわけではありませんが、生きた状態での展示は珍しく、当館では2回目の展示になります。
小さくも魅力的なその姿をご覧ください。
※隠れる性質が強く、全身が見えにくい場合がございます。予めご了承ください。


小さい身体に長大なハサミが魅力的 「オカダシンカイコシオリエビ」

河口に潜む小さな珍ガニ 「ヒメヒライソモドキ」展示開始

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えのすい初! 細くて赤くて何だか違和感「ハチビキ」の幼魚、展示開始

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