展示一覧
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- 深海Ⅰ ~JAMSTECとの共同研究~
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- なぎさの体験学習館
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- ウミガメの浜辺
- カピバラ ~陽だまりの草原~
- 深海Ⅱ ~しんかい2000~
- カワウソ ~木漏れ日のオアシス~
- えのすいeco環境水槽
それでは前回の続きをご紹介します。
カジメの種をつけるために、採ってきたカジメの葉を1~2時間陰干しします。
あの暑かった夏が恋しくなるような、寒い冬となりましたね。
日中の日差しがありがたいです。
気温は低くなりましたが、それと逆行するような種目の練習をミューとしています。
それは「ベリービート」という種目です。
どんな種目かというと、ジャンプした後に腹打ちで着水する種目です。大量の水しぶきを上げながら連続して飛ぶのが特徴です。
今年の夏休み前には一回ジャンプして、腹打ちで着水する「バンザイ中央」というジャンプを飛ぶことが出来るようになっていました( 2019/06/24 バンザーイ 参照)。
これを応用して連続で飛ぶように練習中です。
初めは一回飛んだら終わりと思っていたため、なかなか連続する考えに向かいませんでした。
そこで、ターゲットと呼ばれる目標物を呈示することで、「こっちでも飛んで」と水面を叩いて誘導しました。
繰り返しすることで、なんとなく連続で飛ぶんだなということを伝えることができました。
その次の段階として、ターゲットの呈示を徐々に無くしていきました。今ではターゲット無しでも4回連続で飛ぶことができるようになりました。
完成形はプールを1周しながら連続で飛ぶことです。
来年の夏にかけて今から準備中です。
水がかかると冷たいのでみなさんは逃げてくださいね。
ただいまクリスマスヴァージョンの演出を行っています。毎年おなじみとなってまいりました、相模湾大水槽でのショー前に行われる泡の演出です。
[ 相模湾大水槽クリスマス演出 ]
この演出、これから始まるショーが頭に入って来ないのでは、と思ってしまうほどきれいです。でも心配ご無用です。いざ、うおゴコロ、フィンズが始まると、そういえばショー前の泡の演出も綺麗だったね、となっているはずです。演出はあくまで演出であり、主役を押しのけてしまってはいけませんからね。
ショーを通して、生き物たちの魅力を存分に感じてください。
突然ですが、きょうは「E.T.」の日。1982(昭和57)年のきょう、アメリカのSF映画「E.T.」が日本で公開されたことから記念日として制定されたそうです。この映画について、宇宙人と少年が指先を合わせる場面は、多くの方が思い浮かべるイメージだと思います。
そこで、お父さんカワウソの「ヨモギ」と再現してみました。
いかがでしょう。この写真では少しわかりにくいかもしれませんが、コツメカワウソの指先には名前の通り、2~3mmの小さな爪が生えています。そして、なぜか力が入って小指もピーン!と立っているのも「ヨモギ」らしく、かわいらしいです。
みなさんこんにちは!
気が付けばもう12月ですね! 今年ももう残すところあとわずか、、、2020年に向けてラストスパートも頑張っていきたいと思います!
話は変わりますが「相手との距離感」て、とても大切ですよね。
仲の良い人や好きな人とは、安心感から距離が近くても何とも思いませんが、まったく知らない赤の他人が自分のパーソナルスペースに入ってくると、嫌~な感じがします。
人間相手ではなくても、動物たちと近い距離にいる私たちは特にパーソナルスペースや間合いといったものを意識しなくてはいけないなぁと最近思う事がありました。
先日、ウミガメに給餌をしていた時、先輩トリーターから
「生き物と向かい合っているときは気を抜いてはダメだよ。しっかり間合いをとらないと!」とアドバイスをもらいました。
その時、私はアカウミガメに給餌をしていました。
アカウミガメは噛む力がとても強く、手や足を噛まれてしまうと本当に指がなくなってしまうくらい強靭な顎を持っています!!
元気なカワウソ3兄妹の母『ミサキ』。
こどもたち3頭も日々「よく食べ」「よく寝て」「よく遊び」を行い、身体的にも成長しているのを実感していますが、母親のミサキもこどもたちと競うように「よく食べ」「よく寝て」「よく遊び」を率先し実行している姿を見ていると、体格的にもこどもの『カシワ・オモチ・サクラ』たちもさほど変わらなくなり、同じ展示舎で激しく動き回っている姿見ていると、父親の『ヨモギ』を除くとミサキを含めカワウソ4兄妹になったか?と思ってしまうぐらいこどもたちも成長しました。
そういえば、もう間もなくすると『カシワ・オモチ・サクラ』たち満1歳の誕生日がやってきます。
こどもたちも1日3回ごはんの時間を利用して両親たちのようには行きませんが、少しずついろいろなトレーニングに励んでいます。まだまだこどもたちにとっては、トレーニングも遊びのような感覚かも知れませんが、一生懸命真剣な眼差しでトリーターと向き合い、種目を行っている姿を目の前で見ていると、本当に愛らしく思います。
ただ、こどもたちから一瞬目を離したりすると、私たちが履いている胴長のつま先を狙って噛もうとしたり、ジャンプして指先などを噛もうとするので一瞬たりとも気を抜くことはできません。人工飼育下で育っているとはいえ、本来彼らが持っている野生の本能が目を覚ますと誰彼構わず攻撃し噛みます。
私たちトリーターのトレーニング次第では噛まないように育てることは可能ではあります。その代表が「ミサキ」で基本噛まないカワウソで、ミサキが育った水族館の賜物であります。
今後、カワウソ3兄妹たちを母親のミサキのように、目指せ『噛まない』カワウソで育てて行きたいと思って日々精進して行きます。
これからもみなさんヨモギ・ミサキファミリーの成長ぶりを温かく見守っていてください。それと共にぜひかわいい姿を水族館に見に来てください。
こんにちは、鈴木です。
申し訳ありません、しばらく間が空いてしまいましたが、今回はこの出張のメインイベントであるIMATAでの発表についてお話しいたします。
既に大下トリーター(の日誌)は次の街のアトランタに行ってしまっておりましたが、こちらはもう少しニューオーリンズからお届けいたします。
さて、前回の続きから・・、前日、前々日夜のホテルでの発表練習の追い込みはやはり深夜まで続いてしまいました。英語の壁はやはり厚いです・・。
恐らく中学、高校の授業で私が発した英語の総発声量を、この2日間の夜だけで軽く超えていたと思います。とにかく喉を潤すミネラルウォーター(3$)と脳を働かせるビタミンウォーター(6$)を交互に飲みながら声を出し続けました。
発表内容は魚類のハズバンダリートレーニングに関する内容です。
ハズバンダリートレーニングとは動物側に協力してもらいながら、医療行為やさまざまなケアなどを行うためのトレーニングで、押さえつけて強制的ではなく、動物と人の両方に安全にさまざまなケアを行うためのものです。イルカやアシカなどの海獣類ではこれが基本のトレーニングとなりますが、魚類に対してこれらを行っている所はまだまだ少ないです。
今回は、えのすいで日々行っている魚のケアのためのトレーニングや、最近新たにチャレンジしている魚の安全な捕獲・移動に関するトレーニングを軸として発表です。さらに、それらの導入として、“えのすい”の相模湾大水槽で行うダイビングショー「うおゴコロ」の魚類のショートレーニングについても紹介しました。
今日はオタリアの「マミ」の採血をしましたので、そのようすをお伝えしたいと思います。
以前のトリーター日誌でイルカは尾びれから、ペンギンは翼から採血していることをお伝えしました。動物によって採血のしやすい血管が違うためです。
[ 2019/08/20 採血のトレーニング ]
[ 2019/09/18 ペンギン採血デー ]
また、同じ種類の動物でもできる受診行動(トレーニングによって動物が自発的に採血や検温などの健康管理のために必要な処置を受ける姿勢をとること)の種類によって採血する箇所が違うこともあります。オタリアから採血する場合、後足の血管からとる場合と、腰のあたりでとる場合があるのですが、オタリアの「マミ」の場合は、前者の後足の指の間、鰭の中を走っている血管から採血しています。
最近はとても寒くなってきましたが、周囲の温度が低いときには、体温を逃がさないように血管が収縮して細くなってしまいます。血管が細いと採血はより難しくなって、失敗して何度も刺し直したり、注射針をきちんと血管の中に入れることができずに時間がかかってしまったりします。健康診断で採血する際、血管が細くて何度も刺しなおされた、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、アシカの採血をする際には、足に温かいお湯につけたタオルをおいて温め、血管を広げてから針を刺すようにしています。血管が広がっても、皮膚が黒いのでヒトのように青く浮き上がることはありません。よーく触診して、血管の感触を確かめ、血管がどのように走っているかを想像してから刺します。
タイトルからいきなり個人的な感情をあらわにしてしまいましたが、お家で生き物を飼っている方や、お子さんがいる方、アイドルやアニメや漫画のキャラクター、歌手など「推し」がいる人ならば、この気持ちお分かりいただけるのではないでしょうか?(笑)
さて、ではいったいどの子がかわいいのかと言いますと、
バックヤードのクラゲ生産室で育成中のコティロリーザ・ツベルクラータです。
クラゲファンタジーホールで展示中のコティロたちも、もちろんかわいいのですが、小さい頃のかわいさは格別です。
コティロリーザ・ツベルクラータは地中海に分布するクラゲで、傘を上から見ると目玉焼きのように見えることから「フライドエッグジェリー」とも呼ばれています。
クラゲ生産室で育成中のコティロたち、特に餌を食べて身体に取り込んだ姿が目玉焼きそっくりなんです。
その写真がこちら。(真上から)
アカシマシラヒゲエビ
トロピカル水槽にいる派手な色彩のエビです。最近、お客さまから観察しやすい岩陰に数匹で群れるようになりました。目立つ白いヒゲを振り回して、体表のクリーニングをされたい魚を誘っています。アデヤッコの縄張りと重なるためか、よくクリーニングされている姿がご覧いただけます。
メンテナンスに入るトリーターの手にもよく乗ってくるのですが、手の甲ですとチクチクと痛むほどの力があります。
ホテイウオ
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