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えのすいトリーター日誌

2021.06.20 トリーター:浦﨑

2021/06/20 ガイドします!(回転ジャンプ編)


みなさんこんにちは!
えのすいトリーターの浦崎です。

今回はイルカの回転ジャンプについてご紹介します!

“えのすい”のショーで見ることのできる回転ジャンプは、真上に回転しながら飛ぶ「スピンジャンプ」と、前方宙返り、後方宙返りの3種類です。
特にスピンジャンプは回転数も多く、イルカたちの身体能力の高さがよくわかります。
このスピンジャンプですが、野生のイルカでも観察することができます。

「ハシナガイルカ」という種類でバンドウイルカやカマイルカよりも小柄のイルカです。
英名は「スピナードルフィン Spinner Dolphin(回転イルカ)」と呼ばれ、スピンしながらジャンプすることに由来しています。

日本で飼育している水族館はないのですが、東京都の小笠原諸島で野生のハシナガイルカを観察することができます。

日中は穏やかな入り江で休息を取り、夕方になってくると動きが活発になり、沖に泳いでいきます。
数十頭から数百頭の群れをつくることもあり、海の上からでも、水中からでの観察でも迫力があります。

分かりやすいジャンプの記録があまりなかったのですが、以前、小笠原で撮影したハシナガイルカを紹介します。


“えのすい”のショーではバンドウイルカたちが、そして、隣のサブプールにいるカマイルカの「クロス」も実はスピンジャンプができるので、ぜひこちらも見に来てきださい!

また、この世の中が落ち着いた時には、ぜひ野生のイルカたちの姿も見てもらえたら嬉しいです。



2021.06.18 トリーター:花上

2021/06/18 トリーター成長日誌 Season 2 part.7


えのすいトリーターの花上です!
雨が降ったりやんだりと、ようやく梅雨らしい天気になってきましたね!
蒸し暑くなりますが、みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけください!
それでは早速、前回の日誌から今日までの進展を書いていこうと思います!

この3か月間で沢山のことが変わりました!

その中でも一番大きく変わったこと。
それは担当する個体が増えたということです!
新たにオタリアの「マミ」、そしてミナミアメリカオットセイの「ルシア」とコンビを組みようになりました!!

「マミ」は えのすい歴 20年を超える大ベテラン!
一言で表すなら「落ち着き」!!
それ以外考えられないくらい、本当に落ち着いています。
初めてコンビを組んだときも、しっかりと僕の合図に応えてくれました!
「マミ」とはすでにステージまで行けるようになり、ダンスの練習も始めています!
どんどんみなさんの前に出ていきますので、応援よろしくお願いします!

「ルシア」はとにかく小さい!という印象が僕の中では強いです!
決して「ルシア」が他の個体と比べて小さいということではありません!
僕の身長がイルカショースタジアムのトリーターの中では高いので、「ルシア」とコンビを組むと身長差が大きく、「ルシア」がとても小さく感じるのです!
他のトリーターからも「凸凹コンビ」などと言われています(笑)
「ルシア」とはちょうど3日前に初めてカマイルカのいるサブプール前まで一緒に行くことができました!
今の目標は「目指せステージ!」です!

また少しずつではありますが、「マミ」、「ルシア」との kizunaを深めていき、2頭のことをみなさんにしっかりとお伝えしていけるようになりたいと思います!


「ルシア」とのファーストキス

それでは、ここからはいつものメンバーに戻ります!!
まずはバンドウイルカの「ミレニー」です!
前回の日誌では「サマーソルト(後方宙返り)」の合図に応えてくれない・・・ と悩んでおりましたが、今ではばっちり応えてくれるようになりました!!!
応えてくれなかった原因は、やはり僕の合図の出し方とタイミングだったのかなと思います。
やはりこちらでは気づけないちょっとした変化でも、動物たちはしっかりと見極めて、「これはこっちの合図だ!!」と判断しているのでしょうか・・・。
何はともあれ、応えてくれるようになったのは本当に嬉しいです!
ショー中でここぞっ!という時に「ミレニー」の「サマーソルト」をみなさんにお見せしていきます!!

続いてはバンドウイルカの「ルイ」!
実は「ルイ」とは最近あまりコンビを組めていません。
そのため、前から練習していた「魚を咥えてプールを一周泳ぐ」ということはあまり進展できずにいます。
ちょっとだけできるようになったことといったら、サンマを咥えられるようになりました!!
といっても半分くらいの確率で食べられてしますのですが・・・。
これは練習しがいがありそうです!!
いつかサンマを咥えている「ルイ」の姿をお届けできるように頑張ります!!

そして、「ルイ」で苦戦していることをたった1日でできるようになったのがバンドウイルカの「マリン」です!!(笑)
ちなみに!前回の日誌では後ろのプールにいた「マリン」ですが、今はブリーディングプールに戻ってきています!
そして試しに「マリン」でも「魚を咥えてプールを一周泳ぐ」ことができるか挑戦したら、1日でできるようになってしまったというわけです・・・。
なんか嬉しいような・・・ 悲しいような・・・ 複雑な気持ちです・・・!


サンマを咥える「マリン」

そしてそして!
前回の日誌より急にいなくなりましたゴマフアザラシの「ココ」が帰ってきました!!
「ココ」の経緯についてはこちら(ニュース)をご覧ください。
帰ってきた当初はちょうど1年に1回の換毛の時期でした!
実はアザラシたちは年に一度毛が生え変わるのです!
今では新しい毛になり、毛質も最高です!
朝一にアザラシプールを覘くと陸場でふわふわの毛になって寝ています!
この姿が見られるのもトリーターの特権です!!
みなさんにもお見せしたいところですが、残念ながら写真に収めることがまだできていないので、次回以降お楽しみにということで!!

今回からメンバーがかなり増えましたが、それぞれとしっかり向き合い、kizunaを深めてまいります!
夏本番に向けて、みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけつつ、楽しんでいきましょう!

では、また次回をお楽しみに!!!

イルカショースタジアム


2021.06.17 トリーター:大内

2021/06/17 オモチい〼


4月下旬より、バックヤードで飼育していました「オモチ」を不定期ながら展示に出せるようになりました。
昨年の8月に「ヨモギ」との闘争が発端でバックヤードで飼育していましたが、少しずつトレーニングをしていき、展示に出せるようになりました。

「オモチ」はとても警戒心が強いです。知らない人がバックヤードに入ってくると、怖がってしまい、餌すら食べずに寄り付かなくなってしまうという事が多々ありました。
心配しつつも海側の展示エリアに出してみると、はじめの数回は警戒というよりかは「ヨモギ」対して興奮していました。しかし最近では落ち着いて一日を過ごせるようになりました。また、オッターショップ脇の木の中の展示でも一日を過ごせるようになってきました。
生活環境の変化を心配していましたが、それほど警戒しているようすはなく、今回一番大変なのが、「オモチ」の移動手段です。

ちなみに「オモチ」の移動手順としましては以下の通りです。

バックヤード(ケージ移動) → 展示エリア → バックヤード(ケージ移動)

夜はバックヤードで就寝してもらい、日中に展示に出るという流れにしています。

移動はケージに入ってもらい、そこから移動します。「オモチ」自身が慣れている場所であれば、移動用のケージへ容易に入ってくれるのですが、慣れていない場所だとケージに入る事を警戒し、なかなか入ってくれないです。
海側の展示エリアは、すでにケージには安定して入るようになっていますが。オッターショップ脇の展示内だと、なかなかケージに入ってくれません。
それなので、なかなかオッターショップ脇で「オモチ」を見かける頻度というのは多くないですが、少しでもいろいろな場所で多くの刺激を受けて「オモチ」に刺激溢れる生活をしてもらいたいと思っています。

一日のどのタイミングで展示に出るかは日によって異なり、終日出ない日もありますが、今後の「オモチ」の展示場所に注目してください。


2021.06.16 トリーター:番長

2021/06/16 嬉しい瞬間


海獣に異動になって、早3か月が経ちそうです!
毎日が一瞬で過ぎ去って行く感覚なのでもうこんなに経っていたのかとびっくりしています。

最近は以前よりも「ニコ」とトレーニングする機会をもらえて、前回のトリーター日誌( 2021/05/08 新生活)を書いた時よりは、すこーしだけ「ニコ」との関係が進んだかなと思っています!(そう思いたいです)

今も、ですが、特に最初の頃は「ニコ」とトレーニングしているというよりも私がトレーニングしてもらっている感じでした・・・。ただ、最近はちょっとずつ「ニコ」のあまり得意じゃないことをうまくできるように取り組んでみたりしています。
例えば「尾鰭振り:頭を下にして尾鰭を振る」には左右の向きがあって、サインにも左右があります。


尾鰭振りのサイン

もともと、「ニコ」は右向きは得意ですが左向きは他のサイン、「ターンバック:お腹を上にして後ろに下がる」と間違えることがよくあると聞いてました。
間違えた時に同じサインを出してうまくいくときもありますが、そもそも違うサインだと思ってしまっていることが多いので正しくやってもらいたい時には違う方法を考えます。
尾鰭振りを初めて伝える時に座った状態でやっていたそうで、間違った時には前の段階に戻ってと教わり、毎日少しずつ繰り返していきました。
最初は自分の伝え方も悪くて、なかなかうまくいかず座った状態からサインを出して伝わるのがやっとでした。ですが、「ニコ」も徐々にやり方のコツや私が何をしてほしいと思っているか汲み取ってくれて、最近ではヒントなしで立った状態でサインを出しても一回で応えてくれるようになりました。


サインに応える「ニコ」

うまくいかないとどうしたらいいのか、できたと思ってもできていなかった時に悩みますが、少しずつ続けたことが伝わってできるようになった瞬間がとっても嬉しいです。

「きずな/kizuna」の練習パートはそんな瞬間がよく伝わるシーンだと思います!
ぜひ注目してみてください。

イルカショースタジアム


2021.06.16 トリーター:山本

2021/06/16 ギヤマンクラゲが新種でした


“えのすい”から本日発表! ワタボウシクラゲに続いて、またまたクラゲ界がざわつく大ニュースです。

なんと、江の島周辺でも毎年出現する「ギヤマンクラゲ」が実は「新種」でした!!

!?!?!?

さてさて、どういうことかと言いますと…
これまで日本で出現するギヤマンクラゲは、すべて「Tima formosa(←これは学名と言って世界共通の名前です)」という種だと考えられていたのですが、科学技術が進み、より詳細な形態観察や遺伝子解析をすることによって、これまで記載のない、いわゆる「新種」であることが分かったのです。この研究は、私たちもガッツリ関わらせていただいたので、今回はそのお話をしようと思います。

まず、その記載された論文ですが、「Zoological Science」という雑誌に掲載されました。6月16日現在、雑誌はまだ発行されておらず、オンラインで見ることができる状態です。「Tima nigroannulata (Cnidaria: Hydrozoa: Eirenidae), a new species of hydrozoan from Japan」という論文ですので、原文が気になる方はぜひご一読ください。クラゲで有名な加茂水族館と海外の研究者の方々と協力して作りました!
題にあるように、ギヤマンクラゲの学名は「Tima formosa」から「Tima nigroannulata」となりました。本種は“えのすい”が世界で初めて繁殖に成功しており、今でも展示“皇室ご一家の生物学ご研究”や“クラゲサイエンス”で通年展示しています。数cmサイズでそんなに目立たないかもしれませんが、ガラスのように透き通った体が美しく、ファンも多いのではないでしょうか。江の島でも毎年決まって春~夏にかけて出現します。本当に身近なクラゲです。

それでは内容です。
はじめに、「Tima formosa」という種は、1862年にアメリカのマサチューセッツ湾で最初に記述されました。その後、日本で見つかったとあるクラゲが、アメリカで記載された「Tima formosa」と同じものだ!と種同定され、「ギヤマンクラゲ」と呼ばれながら記録されていきました。最も古い論文として書かれた記載は1925年のようです。

では、新たに記載された「Tima nigroannulata」は、他のギヤマンクラゲ属(Tima formosaを含め4種)のクラゲたちと、形態がどう違うのでしょうか。
① 傘は通常半球形であること
② 縁触手は50本以上であること
③ 黒い色素顆粒が傘縁の周囲に環を形成し触手や放射状管にまで伸びることがあること
これがTima nigroannulataの特徴です。
ちなみに、これらはある程度成熟した個体の特徴です。幼若個体の見分けは(どのクラゲでもそうですが…)、共通した特徴ばかりでかなり難しいと考えられます。①や②は保存状態や成長段階によって変わってくるので、③が最大の特徴といってもいいのではないでしょうか。その特徴部分を拡大した写真がこちら。



これですね、黒い点々が見えます。Tima属の中でも、これがあったら「Tima nigroannulata」と同定できます。

さて、ギヤマンクラゲの新たな学名となった「Tima nigroannulata」ですが、種小名の「nigroannulata」はラテン語のniger(黒)とannulus(環)を組み合わせた意味を持ち、本種の傘の外周部にある黒い色素が環状になっている(特徴③のこと)ことにちなんでいます。ちゃんと意味があるんですね。意識しながら見ると本当に黒い輪っかが動いているように見えるので、素敵な名前がつけられたなーと思います。


日本では他に近縁種が(今のところ)いないことから、和名はそのまま「ギヤマンクラゲ」です。そして英名(英語圏での名前)は「エレガントジェリー」だそうです。…エレガント!

その他、ギヤマンクラゲ属(Tima)のこれまでの歴史的背景や形態情報のまとめなど、情報盛りだくさんとなっており、全部説明すると大変ですのでこれくらいにしておきます。とりあえず、この論文を読めば「Tima nigroannulata」だけではなく、ギヤマンクラゲ属全体にかなり詳しくなることができます。私が言うのも大変おこがましいのですが、超々おすすめの論文です。“えのすい産”のギヤマンクラゲたちも活躍しています。気になった方はぜひぜひご覧ください。

少し個人的な気持ちを言うと、自分が大好きなクラゲっていうのもありますが、こんなにも身近なクラゲの学名が変わる瞬間に関わることができて、ほんとにほんとに感激です。今朝展示の学名を変える時も、なんだか感極まっちゃいました。


そして、私は恥ずかしながら、この論文の話が来るまで全く疑うことなく日本のギヤマンクラゲは既知種である「Tima formosa」だと思っていました… もしかしたらこういうパターンで未記載種っていうのがまだまだいるのかもしれませんね。私の論文での情報収集や形態観察が足りない証拠です…。もっともっといろんな方向で目を凝らさねば…!

正確に言うと、日本で出現するすべてのギヤマンクラゲが「Tima nigroannulata」であるかはまだわかりません。全部調べたわけではないですからね。もしかしたら何種類もいたりして…これからしっかりと明らかにする必要があります。身近な海でもまだまだ知らないことばかりです。気を一層引き締めて、一つ一つ解明していきたいと思います。

ギヤマンクラゲは繁殖が確立されており、“えのすい”では一日も欠かさずに展示することができています。こんなニュースの後だと、いつもと見え方も変わってくるかもしれません。ぜひ③の特徴を気にしてみてくださいね。
今年はなんだかヒドロ虫が盛り上がる予感…! たくさんいいニュースが出せるようにこれからも頑張ります!

クラゲサイエンス


2021.06.15 トリーター:山本

2021/06/15 江の島産の新種「ワタボウシクラゲ」その2


さて、ワタボウシクラゲについて、前回(2021/05/31 江の島産の新種「ワタボウシクラゲ」その1)の続きです。今回のテーマはワタボウシクラゲの「分類」についてです。
「分類」と聞くだけで「うっ…専門用語…」となってしまうかもしれませんが(私もなります)、覚えてくると、クラゲを見るだけで「どんな特徴があるのか」、「何の仲間なのか」がなんとなくわかってきて、クラゲライフが楽しくなること間違いなしです。


まず、ワタボウシクラゲを「界」・「門」・「綱」・「目」・「科」・「属」・「種」の7段階で分類すると
界:Animalia(動物界)
門:Cnidaria(刺胞動物門)
綱:Hydrozoa(ヒドロ虫綱)
目:Anthoathecata(花クラゲ目)
科:Halimedusidae(ウラシマクラゲ科)
属:Tiaricodon(ワタボウシクラゲ属(※新称))
種:Tiaricodon orientalis←これがいわゆる「学名」で、世界共通の名前です。
となります。
最初は「綱」にご注目。「ヒドロ虫綱」は、有名どころでいうとギヤマンクラゲやカツオノエボシなどが属するグループで、人気のミズクラゲやアカクラゲ、タコクラゲなどは「鉢虫綱」に含まれるため、同じ「クラゲ」と呼ばれる生き物でも、分類的にはここで分かれます(例えば人と鳥は同じ「脊索動物門」に含まれますが、「哺乳綱」と「鳥綱」で分かれるので、ワタボウシクラゲとミズクラゲは分類階級だと人と鳥くらい違うということです)。
次に「目」。「花クラゲ目」はカミクラゲやベニクラゲなど、私的には丸っこいかわいらしい種が多いイメージのグループです。

そして、私が今回注目していただきたいのは、次の「科」。「ウラシマクラゲ科」であるということです。
ウラシマクラゲ科は、ワタボウシクラゲが見つかるまで3属3種が属するグループでした。その3種とは
Urashimea globosa(ウラシマクラゲ:日本各地に分布し、江の島では春から夏にかけて出現)
Halimedusa typus(和名無し:日本で出現なし)
Tiaricodon coeruleus(和名無し:日本で出現なし)
です。そこに、4種類目としてTiaricodon orientalis(ワタボウシクラゲ)が新たに仲間入りしました。属名は「Tiaricodon」ですので、元々いた3種類のうちの一種、③Tiaricodon coeruleusの仲間であるということです。

今回の論文を作成する際、まずは既に知られていた近縁種Tiaricodon coeruleusを徹底的に調べました。
先ほど言ったように日本では出現しない種ですので、当然日本語の図鑑などには載っていません。また、記載されたのは1902年とそこそこ古いため、スケッチはあるものの写真がなかなか見つからない(今はネットで調べると出てきます!)…文献が昔のもの過ぎて手に入らない…これが本当に大変でした。
そんなこんなでかき集めた情報によると、Tiaricodon coeruleusはこれまで4回分類が変更されていることが分かりました(詳しくは論文まで)。普段㎜単位の小さいクラゲばかりを扱っている我々としては、1㎝を超えるクラゲはどちらかというと「大きいクラゲ」という感覚です。4回も分類が変えられているということは、世界でもそれなりに目立っている種類だったのですかね。私はまだTiaricodon coeruleusの実物を見たことが無いので、ぜひとも見てみたいです。

…はい、長々と書きましたが、結局何が言いたいのかというと
・ワタボウシクラゲは「ウラシマクラゲ科」に含まれ、日本では「ウラシマクラゲ」↓と近縁

・ウラシマクラゲよりもより近縁な「Tiaricodon coeruleus」というクラゲがいる
この2点です。これだけでも…! これだけでも覚えていただけたら幸いです…!
個人的にこの「ウラシマクラゲ科」は、江の島にとってなんとなく特別なグループである気がしています。みなさまにクラゲの最新情報をお届けするためにこれからも調査研究を続けます!
現在クラゲサイエンスで展示中のワタボウシクラゲですが、最近結構な数採集できたため、展示水槽にマシマシ中です。なるべく長く展示できるように頑張りますので、“えのすい”に来た際はぜひともクラゲサイエンスまでお越しください!


2021.06.14 トリーター:並木

2021/06/14 体重測定、始めました!


今回は、前回のトリーター日誌2021/05/18 はじめまして!)に登場したフンボルトペンギン「ユキ」のその後についてお話しします。

以前、城戸トリーターの日誌2021/05/14 親離れ)でも紹介していますが、「ユキ」は生後半年ほどで親離れをし、現在はメインプールで他のペンギンたちと一緒に生活しています。
親と一緒に生活していた頃は少し警戒心が強かったので、メインプールに移動したらしばらくは落ち着かず、餌の魚もあまり食べられないだろうなぁと心配していました。
ところが、そんな心配をよそに、移動初日から餌の入ったバケツを見るとこちらに寄ってきて用意した魚を完食しました!
「ユキ」の意外な一面に驚きと同時にホッとした瞬間でした。よかった・・・

メインプールで生活し始めて約1か月、今は体重計に乗って体重を測る練習をしています。
“えのすい”のフンボルトペンギンたちは、誘導すると自ら体重計に乗って体重測定をすることができます。
健康管理に欠かせない体重測定、「ユキ」も早く測れるようにしたいなぁと思い、日々練習に励んでいるところです。
最初は体重計を警戒して寄ることもできず、体重計のすぐ近くで餌を食べられるようになるまでに結構時間がかかりました。

でも、そこからは早かった!
体重計が怖いものではないとわかると、ものの数日で体重計に乗ることができるようになりました!
今は体重計の上に乗った状態でトリーターが数値を読むことができるように、体重計の上でじっと動かないでいる練習をしています。
これもなかなか難しいのですが、なんとか数値を読むことができるくらいじっとしていられるようになってきています!


体重測定の練習風景

写真のとおり、「ユキ」はメインプールの床で体重測定の練習をしています。
実はここは本来の食事場所ではないんです。
“えのすい”のペンギンたちの餌の場所はここではなく、陸場中央にある階段を上った先の最上段なのです。


ここが本来の餌を食べる場所。ちなみに写真のペンギンは母親のユメです。
(階段途中に順番を待つペンギンが見えますね。ペンギンたちは並んで餌の順番を待ちます。)
ここは人のお腹くらいの高さがあるので、ペンギンにとっては結構高いところです。
「ユキ」はまだここには足を踏み入れていないので、そのうちここに登る練習もしていく予定です。

親離れ前は少し警戒心が強い性格かと心配しましたが、実は物怖じせず図太い?性格のようなので(笑)、これからのいろいろな練習も楽しみながらできそうだなぁと期待しています!


先輩ペンギンたちの餌の間もバケツの前を陣取るくらいぐいぐい寄って来ます!

最後に決定的瞬間が撮れたのでご覧ください。


ちょっとわかりにくいですが、真ん中付近に写っているのが岩に飛び乗る瞬間のユキです!
躍動感がありすぎてブレブレです(笑)

ペンギン・アザラシ


2021.06.13 トリーター:今井

2021/06/13 ~上見で魅せる金魚たち~展示中!


紫陽花と金魚の特別展示(6月4日~7月4日)を、ウェルカムラウンジでおこなっています。
紫陽花も見ていただきたいので、今回は上見の展示となっていますが、もともと金魚は水槽やガラス鉢が普及されるずっと前から、多くの品種が上からの鑑賞を考えての改良がなされてきました。


品評会で使用する白い琺瑯(ほうろう)の洗面器は、魚体を上見だけでなく四方八方から、細部まで見やすい容器ですが、1か月間、金魚がリラックスできるように黒い容器にしてあります。


上見(水面上から鑑賞)では、
・魚体の左右対称性、遊泳バランスが観察しやすい。
・金魚特有の優雅な開き尾、またそれを左右に振る動きが楽しみやすい。
・背鰭を欠いた品種では、背の鱗並びや模様を楽しみやすい。
・金魚が起こす水面の波、流れが風流に楽しめる。

横見(容器側面のガラス等を通した鑑賞)では、
・はっきりと魚体が見え、体調が観察しやすい。
・金魚と目線を合わせやすい。
・表面積のある体側の模様や体高、背鰭や腹鰭の張りが楽しめる。
などの利点が思いつきましたが、奥の深い世界ですので、ほんの一例と思ってください。

展示中の一品種であるジキン(協力:愛知県指定天然記念物四尾の地金保存会)をお借りした御宅では、全て屋外の四角い浅い容器で飼われており、アオコと呼ばれる植物プランクトンが濃く発生した水中から、ジキンを掬い上げて見せてくれました。


私は仕事から帰ってから金魚を鑑賞したいので、このような飼育方法は向いていませんが、上見は水槽でもできますので、好きな方向から見て楽しめれば良いと思っています。

他にも新品種の「逸姫らんちゅう」(協力:上田観魚園)も展示しています。
展示スペースには自然光が差し込むので、反射によっては朱の地肌から砂金が浮かんでくるように見えます。
名前につられて黒目がパッチリとしたお姫さまのようだなと思っていました。
ところが年を経る毎に肉瘤が発達して魅力が増してくるらしく、ネーミングは姫路初の地金魚で逸品という意味だそうでした。
そこで展示中の個体よりも(ちょっと残念ですが...)はっきりと特徴の出た個体の写真を送ってもらいました。


鑑賞上の改良が進んだ品種ほど、欠点ばかりに目が行ってしまう傾向がありますが、自分が気に入ったところを愛でながら飼育してほしいと思います。
ペットショップで「赤くて、元気なのを3匹ください!」などと聞くと、ホッとする今日この頃です。

展示は全部で5品種ですが、一度に見ようと思ってもなかなか見られないと思いますよ。紫陽花と一緒に眺めてくださいね。

水面に咲く蒼。「紫陽花と金魚の特別展示」


2021.06.13 トリーター:戸倉

2021/06/13 キレイになりました!

気持ち良さそうに泳ぐアオウミガメたち
気持ち良さそうに泳ぐアオウミガメたち

先日、遠山トリーターからペンギンプールの落水掃除の日誌がありましたが、引き続き今月にはウミガメプールの落水掃除もおこなったので報告します!
掃除をしたのは、今月の7日です。
プールの水を抜いての大掛かりな掃除です。
これは平均 年2回行うもので、1回目は夏前です。
プールに溜める海水の水温(簡単に言えば海の水温)が季節的に 22℃を超えたタイミングで行います。
つまりこれより水温が低いと、ウミガメたちにとっては冷たくて体調を崩しかねないのです。
それと、水を抜いた時に気温が低い場合も同じことがいえます。
まあ、簡単に人間に例えると“風邪をひいちゃう”ってことですかね?
なので、水温と気温の両方をみて、プール掃除のタイミングを決めるのです。
2回目はその逆で、水温・気温が低くなる前。つまり冬前に行います。
その他、あまりにも汚れがひどい場合には突発的に掃除を行うこともありますが・・・。

ウミガメの浜辺は、屋外にある関係で太陽の光(紫外線)がサンサンと降り注ぎます。
ということは「コケ」も生えやすいといえます。
それと海風に乗って砂も飛んできますので、きれいなプールをキープするのが大変なのです。
それでも半年もすると、どうにも耐え難い汚れになってしまうので、年に2回の大掃除を行うのです。


水を抜いた直後のプールとアオウミガメたち

プールの水を抜くと汚れがあらわになります。と同時にウミガメたちは自分の体重を実感するのです。
それでも中には活発に動き回る子もいますが・・・
それと、まだまだ子ガメの「ティダ」や「うちわ」には負担が大きいので、水を張った桶の中で掃除が終わるのを待ってもらいます。


おとなしく待っている「ティダ」

その間に我々はデッキブラシを使って、とにかく擦る・擦る・擦る!(腕がパンパンです・・)


ウミガメたちは足元で掃除が終わるのを待ちます

アカウミガメのプールとアオウミガメのプールは水路でつながっているので、同時に掃除を行います。
壁の汚れを落としたら、その汚れを流して排水桝に寄せ集めます。


なかなか動いてくれないアカウミガメたち

100kg近くもあるウミガメが横たわっていると、そこから先に汚れが流れていかないので、ウミガメには移動をしてもらいながらの掃除になります。
それでも我々の思う方向に動いてくれない場合は、力業でウミガメを動かします。
その時「俺の体重の方がこれより重いのか~。俺を動かすのはもっと大変なんだな~。」と1人でいろいろ思ったりもします・・・。(^_^;


アカウミガメのプールもキレイになりました!

閉館後に始めた掃除も夜には終わり、夜通し水を張り続けて翌朝にはごらん通りのピカピカなプールに戻りました!

このキレイな状態をなるべく長く保ちたいのですが、はたしてどうなりますか?
これから夏に向けてどんどん日差しが強くなり、台風の季節もやってきます。
また、ここでは冬が近付くと「南西の風」が多くなり、海から大量の砂が一緒に飛んできて、一気にプールが真っ黒になります。
プールの底に沈殿した砂をキッカケとして、そこからコケが広がります。(何も無くてツルッとしたままだとコケって生えにくいんですよね~なぜか??)

さあ、これからが勝負ですね!

ウミガメの浜辺


2021.06.12 トリーター:笠川

2021/06/12 ラストライダー、大変身!?


そのときは突然でした。
昨日、11日の閉館後、クラゲサイエンスで展示中のジェリーフィッシュライダー、ウチワエビのフィロゾーマ幼生が無事7回目の脱皮を経て、ニスト幼生へと変態しました。おめでとう!! 新たなステージです。ライダーから無事エビの姿になりました。たった一匹の生き残り、ラストライダー、よくぞ頑張った。
本日より、ジェリーフィッシュライダーはオオバウチワエビのフィロゾーマ幼生で、ウチワエビのニスト幼生(元ラストライダー)はその斜め下で展示をしています。実はあまりにも脱皮予想日を過ぎていたので、本当に変態できるのか正直不安になり始めたところでした。

そして、ここから裏話です。
なんと、おそらく9日の夜(発見が10日の朝)、実はバックヤードでずっと飼育をしていたオオバウチワエビのフィロゾーマ幼生が、まさかの先にあっさりとニスト幼生になっていました。10日は私が休みの日だったので、11日に急いで展示するための準備を始めました。おそらくウチワエビのほうが先だと踏んで準備をしていたので、オオバウチワエビで仕切り直しです。
よし、明日から展示!と思った矢先に、今度はウチワエビのフィロゾーマが脱皮。まさかのまた仕切り直しです。オオバウチワエビのほうでもいいのですが、やはり、ずっと展示で頑張っていたラストライダーの新たな姿をみなさんに見せたかったです。振り回されましたが、結果良かったです。脱皮の瞬間が見られなかったのは残念です。あれがこれになるってどういうこと??甲殻類ってすごいですね。
あと、やはり人間の思うようにはいかないですね。他の園館の情報もふまえて、私のシミュレーションでは 、ニスト幼生になる前は動かなくなって底に沈み、しばらくしてから脱皮して変態するだろうと。少し時間はかかるものとばかり思っていました。しかし、実際には、さっきまで水中を浮遊していたのに、ふと目を離したらエビ!?一体、何??どうした??イリュージョンです。スパッと脱ぎ捨てていました。命がけの脱皮、お疲れ様でした。ただ、見守っているこちらからすれば、たしかに体が透明から白っぽくなってきてはいたのでそろそろだとわかってはいたものの、ほんと突然でびっくりですよ。

フィロゾーマ幼生は、水温が低かったり、条件がきちんと整わない場合、脱皮の時期をずらしたり、回数を増やしたりと調整するみたいです。今回で前例が出来たので、ぜひ次回の予測に活かしていければと思います。

ニスト幼生は、透明なその姿から、「ガラスエビ」と呼ばれます。次第に色付いていくので、数週間しか見られない貴重な姿です。光の具合で少し白っぽく見えますが、真上から見ると、体が透けているのでエラが動いているのが見えます。

ジェリーフィッシュライダーもそうですが、自然の海で出会おうとしてもなかなか見られません。水族館だからこそ、飼育していたからこそ、出会える姿です。私も初めてです。クラゲだけをエサにして、本当にエビまで成長しました。あと一回脱皮すると、稚エビとなり、親と同じ姿になります。ジェリーフィッシュライダーのときも思いましたが、成長を願うけど、このままでもいてほしい、寂しいけど嬉しい、そんな親心です。


新着生物
[ ジェリーフィッシュライダーが大変身!? えのすい初! クラゲを食べて育ったウチワエビのニスト幼生 数週間しか見られない姿、通称「ガラスエビ」展示開始 ]

関連日誌
[ 2021/05/30 さらばラストライダー!?そして新たなステージへ! ]
[ 2021/05/21 祝6回目 ]
[ 2021/05/10 祝 5回目 ]
[ 2021/05/01 祝 4回目 ]
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