2008年09月
第18回 動物園水族館設備会議(日本動物園水族館協会)
崎山 直夫 他
新江ノ島水族館の造波装置について
○崎山 直夫 ・ 小出 一城
新江ノ島水族館
要旨
造波装置は海藻育成など生物飼育のための必要性の他,景観演出面でも大きな効果があると考えられる.当館で開館時からある設備として,4種類の方法で5水槽に造波装置を設置している.
(1) 出会いの海(15m
3):
当館入り口の水槽.磯の生物.しし脅し式.
(2) 相模湾大水槽(1,000m
3):
当館最大の水槽.マイワシほかの展示.ピストン式.
(3) 海中の森水槽(50m
3):
アラメ・カジメなどの展示.ピストン式.
(4) アマモ水槽(4m
3):
アマモ場の展示.ブレード式.
(5) 流れ藻水槽(6m
3):
流れ藻魚類の展示.浮き玉式.
全て営業時間を中心とした昼間のみの運転を行ってきた.水の動きは生物飼育に重要であり,また演出面でも効果を上げていると考えている.開館して5年近く経つが,しし脅し式はパイプの受け部の不具合,ピストン式は海水吐出部の不具合,ブレード式・浮き玉式はワイヤーに不具合がそれぞれ発生している.それぞれ補修や改修を行っている.また現在は,年3回業者による保守点検を実施し,消耗品などの交換を行っている.





