ウサギの耳を思わせるかわいらしい姿のコトクラゲは、1941年に昭和天皇が江の島沖で初めて採集されたクシクラゲの仲間で、1942年に京都大学の駒井卓博士により新種として記載されました。
学名(Lyrocteis imperatoris)は発見者である昭和天皇への献名で、種小名の「imperatoris」は天皇を意味しています。
展示個体は、2024年 9月 6日の駿河湾における水中ドローン調査の際に採集された成体から生まれた幼生が育ったものです。生まれたばかりのコトクラゲは、他のクシクラゲ類(カブトクラゲなど)と同様に櫛板を持ち、浮遊生活を行います。その後、成長に伴い櫛板はなくなり、着底、おとなの姿へと変化していきます。
FullDepth / TBSテレビ「クレイジージャーニー」