展示一覧
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展示開始日:2017年3月1日(水)~
ホネクイハナムシ(学名: Osedax japonicus)は、2006年に鹿児島県野間岬沖で採集された個体をもとに種の記載がなされました。現在、累代繁殖が可能なホネクイハナムシ類は本種のみです。
ホネクイハナムシ類(俗称:ゾンビワーム)は2004年に初めてカリフォルニア沖の鯨骨から発見・報告された Osedax 属の動物です。
ゴカイを含む多毛類のなかまで、現在世界で11種類(未記載種を含めると約30種)が報告されていますが、いずれも海底に沈んだ鯨骨から発見されています。
Osedax はラテン語で“骨をむさぼり食う者”という意味で、名前のとおり、体の一部(樹根状栄養体部、通称“根”)から酸や消化酵素を分泌することで骨を溶かし、根から栄養を吸収しつつ、その内部に入り込みます。
体内に共生する細菌もホネクイハナムシ類の栄養獲得に関与していると考えられていますが、詳しいことはまだわかっていません。
また実験的にさまざまな脊椎動物の骨を海底に設置した結果、鯨骨だけではなく、豚骨や魚の骨にも付着して生きられることがわかっています。
メスは40mmほどで、分泌した薄いゲル状の棲管の中に収まっています。一方、オスは顕微鏡サイズ(約0.5mm)の矮雄(雌雄異体の動物で、メスに比べて著しく小型なオス)で、オスがメスの体に付着することによって、受精します。棲管の外側に粘液を分泌し、その粘液中に産卵し、幼生になるまでは粘液中で発生します。
受精卵は発生して幼生になると繊毛を使って泳ぎ、新たな骨に付着すると変態して成体になります。
公開を開始したホネクイハナムシは、2012年にJAMSTEC 宮本教生研究員らにより鹿児島県野間岬沖の水深225mで採集され、JAMSTECとの共同研究のために、2016年10月より当館で飼育を開始した個体が繁殖したものです。
宮本研究員より技術指導を受け、当館での累代繁殖の方法が確立されたため、このたび公開に至りました。現在当館では繁殖を行いながら、飼育方法の改善や水温と生存期間の関係などの研究を進めています。
※2006年2月に当館で公開したOsedax sp.とは別種となります。
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