2021年12月25日

摩訶不思議!成長する貝殻!?
「イガグリホンヤドカリ」が背負う「イガグリガイウミヒドラ(刺胞動物門ヒドロ虫綱)」

  • 展示開始日:2021年12月25日(土)~
イガグリガイウミヒドラを背負ったイガグリホンヤドカリイガグリガイウミヒドラを背負ったイガグリホンヤドカリ

イガグリガイウミヒドラ
学名: Hydrissa sodalis
ヒドロ虫綱 花クラゲ目 ウミヒドラ科 イガグリガイウミヒドラ属

イガグリホンヤドカリ(毬栗本宿借)

学名: Pagurus constans
甲殻綱 十脚目 ホンヤドカリ科 ホンヤドカリ属

ヤドカリの仲間は、成長に合わせて、大きな貝殻に引っ越していくことで知られていますが、イガグリホンヤドカリは、引っ越しをしません。
最初に入った小さな巻貝の貝殻にイガグリガイウミヒドラという刺胞動物が付着し、それが作るキチン質の膜が、貝殻が成長するように広がっていくからです。



実際に巻貝状のキチン質の殻を切ってみると、先の方に小さな貝殻を見つけることができます。



両者の共生関係にはお互いにメリットがあります。
イガグリホンヤドカリは引っ越しをしなくてもすむことに加え、刺胞毒を持つイガグリガイウミヒドラを殻として背負うことで、物理的にも化学的にも守られていると考えられます。
イガグリガイウミヒドラは、背負って移動してもらうことで、生息範囲を広げることができます。
また、中のヤドカリが死んでしまうと、イガグリガイウミヒドラの調子が悪くなることも知られています。

まだわからないことも多いですが、この展示では、ぜひ、貝殻(のようにみえるヒドロ虫の仲間)の方に注目してみてください。

※今回の個体は、生物交換として、青森県営浅虫水族館 よりやってきました。

クラゲサイエンス

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