2022年05月17日

藻場に暮らすクラゲたち
「カギノテクラゲ」「コモチカギノテクラゲ」「エダアシクラゲ」「巻貝につくヒドロ虫」混泳展示

  • 展示開始日:2022年5月17日(火)~

カギノテクラゲ(鉤手水母)
学名: Gonionemus vertens
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 淡水クラゲ目 ハナガサクラゲ科
大きさ:傘の直径約 15mm
毒がとても強く、漁業者には恐れられています。


コモチカギノテクラゲ(子持ち鉤手水母)
学名: Scolionema suvaense
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 淡水クラゲ目 ハナガサクラゲ科
大きさ:傘の直径約 4mm
親の体から直接、子クラゲが分裂します。


エダアシクラゲ(枝足水母)
学名: Cladonema pacificum
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 花クラゲ目 エダアシクラゲ科
大きさ:傘の高さ約 5mm
触手の付け根のコブで海そうに付きます。


巻貝につくヒドロ虫
ヒドロ虫の仲間には、カイウミヒドラやタマクラゲのポリプなど、生きた貝類の貝殻上にポリプを広げるものがいます。
※巻貝が砂に潜っていることや、時期によってはいないことがあります。
※展示する生物の種数が変動する場合があります。

クラゲの仲間には、常に浮遊するのではなく、海そう類や岩などに付着するものもいます。
今回紹介するクラゲたちは、アマモ場でよく見られます。藻場という環境は、多くの生き物にとって、とても大切な場所です。
しかし、ここ数年の間に、さまざまな要因により藻場が減少しています。
私たちも近海のアマモ場が見られなくなってしまったせいで、特にカギノテクラゲを見つけることが難しくなり、環境の変化を痛烈に実感しています。

流れゆく日々の変化を止めることはできませんが、その方向やスピードに対して、自分たちには何ができるかを考え続けることは必要です。
生き物とその生き物たちが暮らす環境を知ることで、私たち人間がこの先どのように関わっていけばいいかが見えてくるかもしれません。

※藻場とは・・・海藻(海草)が茂る場所のことで、アマモの仲間からなる「アマモ場」、ホンダワラの仲間からなる「ガラモ場」などがあります。

クラゲサイエンス

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