2022年07月14日

昭和天皇が江の島沖で発見した「コトクラゲ」
幼生が大きくなりました!

  • 展示開始日:2022年4月19日(火)~幼生より成長した稚クラゲ展示
  • コトクラゲ
  • 学名:Lyrocteis imperatoris
  • クシヒラムシ目 コトクラゲ科
    大きさ:約 1cm
  • 採集場所:江の島沖 水深 130m
    展示場所:皇室ご一家の生物学ご研究
    【成体展示】2022年4月19日(火)~7月16日(土)

コトクラゲは、1941年に昭和天皇が初めて江の島沖でご採集なさったクシクラゲの仲間で、1942年に京都大学の駒井卓博士が新種として記載しました。

発見者の昭和天皇へ献名し、学名には天皇を意味するラテン語「imperatoris」が付けられました。

しばらくの間、コトクラゲの確認情報はありませんでしたが、2004年、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)との共同研究で鹿児島沖調査をおこなった際、64年ぶりに再発見されました。
さらに、2020年、水中ドローンメーカー・株式会社FullDepthとの深海探査共同プロジェクトにおいて、昭和天皇が初めて本種を発見した江の島沖から、79年ぶりに再発見され、江の島沖が本種の貴重な生息域になっていることがわかりました。

展示個体は、2022年4月1日(金)の江の島沖調査の際、成体とともに発見された幼生が成長したものです。

皇室ご一家の生物学ご研究

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