2021年の夏の終わり頃、江の島の港でモヨウフグ属の幼魚が採集されました。
相模湾ゾーンの海岸水槽「湘南港」で 1年ほど飼育したところ、これまでに見たことのない、白地に迷路のような黒い縞模様が現れ、「ナガレモヨウフグ」という名のついたとても希少なフグだということが判明しました。
希少ながらも、このフグの存在は以前から知られてはいましたが、2020年に、「ナガレモヨウフグ」はワモンフグとモヨウフグの交雑個体であるという論文(Miyazawa ,2020)が発表され、種とはいえませんが、自然交雑で突発的に出現するためにとても珍しいということがわかりました。
「ナガレモヨウフグ」が、今後どのように成長してゆくのか、また、成長にともなって体色や模様などがどのように変化してゆくのか、観察を続けます。