右に比べて左のはさみが大きく、全体的に白っぽい体色をしています。大きな個体は、はさみ脚が薄い水色をしています。
長い第二触角が赤く目立ちます。昼間から活動的なヤドカリです。
サンゴヤドカリの仲間は、その名のとおりサンゴ礁のある暖かい海域で多く見られます。そのなかでも、ウスイロサンゴヤドカリは比較的温帯域にも広く分布している種類です。
相模湾ではこれまで確認されていませんでしたが、2022年夏、相模湾の岩礁域にてウスイロサンゴヤドカリが複数生息していることを確認しました。
しかし、季節来遊魚のように、夏から秋にかけて黒潮の流れにのってきた個体が一時的に見られたのか、相模湾に通年生息し繁殖までしているのかは不明です。
[相模湾江の島におけるウスイロサンゴヤドカリの初記録を含む潮間帯ヤドカリ類相とその宿貝について /神奈川自然誌資料 第44号(神奈川県立生命の星・地球博物館)]