カトスティラス・タギは、ヨーロッパの大西洋沿岸に分布する根口クラゲの仲間で、同じカトスティラス属には、各地の水族館でもよく見られるカラージェリーの仲間やブラウンドットジェリーが含まれます。傘の直径は約65cmまで成長し、食用にもなっているようです。
展示している個体は、ブラジル サンパウロ大学のモランディーニ博士より譲り受けたポリプから遊離したエフィラ幼生が育ったものです。食性や生活史などに関する情報があまりなく、手探りの中、2個体だけ、無事展示できるサイズまで成長させることができました。本種のエフィラ幼生(約 3mm)の感覚器は赤っぽい色をしていましたが、成長にともなってその色は消え、現在は全体的に乳白色をしています。図鑑の写真では、成体は茶色っぽいので、これから変化していくのではないかと、今後の成長を楽しみにしています。