リュウキュウスガモは、日本の南西諸島沿岸の浅い砂地に生息するアマモの仲間です。葉丈が短いのが特徴で、沖縄をはじめとする南西諸島ではこのリュウキュウスガモを始めとしたアマモ場が稚魚のゆりかごとして重要な役割を果たしています。また、ウミガメやジュゴンなどの餌としても利用され、海洋生態系の一部として欠かせない存在です。
当館では植えたばかりのリュウキュウスガモをご覧いただけますが、成長すると砂の中で茎を横に伸ばし、新たな葉を出していきます。また、胞子で増える「海藻」と異なり、「海草」であるリュウキュウスガモは、多くの陸上植物のように花を咲かせ、受粉して種で増えるという特徴を持っています。リュウキュウスガモの飼育は始まったばかりですが、リュウキュウスガモとその周囲の環境で暮らす生き物たちの日々の移り変わりをご覧ください。