5月 5日は「こどもの日」。「子どもが病気や事故から守られて、強くたくましく育ってほしい」という願いを込めて兜(かぶと)を飾ります。カブトクラゲは、その兜のような姿から名づけられたクラゲで、当館でも普段から展示しています。
しかし、今回展示している個体は私たちにとって特別です。なぜなら、当館で初めて繁殖に成功し、幼生から丁寧に育ててきたクラゲたちだからです。透き通った体を水流になびかせ、虹色にきらめくその姿は、まるで未来を照らす希望の光のよう。すべてのこどもたち(と大人たち)の健やかな成長を願いながら、心をこめて展示します。この機会に、えのすい生まれの“海の兜”たちにご注目ください。