ドチザメは日本の千葉県銚子から九州の太平洋沿岸と青森県から九州南部の日本海沿岸、瀬戸内海、琉球列島に分布しています。内湾の砂地や藻場に生息し、低塩分下にも適応し、汽水域にも出現します。
ドチザメは胎生で、出産時期の 5月~7月に、一度に10~20匹の赤ちゃんを出産します。サメの胎生には種類があり、ドチザメは卵黄依存型胎生で母親のお腹の中で自分の腹部に付いている卵黄を吸収しながら成長します。生まれたばかりの赤ちゃんのお腹には、卵黄が付いていた筋が跡として残っています。
今回、江の島で捕獲されたドチザメは妊娠していて、5月28日に赤ちゃんを出産しました。生まれたばかりの赤ちゃんのお腹には、卵黄があった筋が跡として残っています。赤ちゃんは自然界では磯などのタイドプールにいることもあり、水温の変化にも強いです。生後 3日目から摂餌して元気に成長中です。今しか見られないかわいらしいドチザメの赤ちゃんたちをご覧ください。