ハナヒゲウツボは、インド洋から太平洋の暖かい海域に分布し、日本では小笠原諸島、和歌山県、高知県、南西諸島などで見られます。
サンゴ礁の砂地や岩の隙間などから頭を出し、小魚などを狙って食べています。
優雅に舞うように泳ぐ姿も美しいのですが、砂地から顔だけをにょきっとのぞかせ、じっと周囲をうかがうといった、より自然に近い姿を展示で再現したいと考え、バックヤードの水槽で巣穴に見立てた配管に慣れてもらうよう約3か月間かけて畜養を行いました。
展示水槽に移した直後はうろうろと落ち着かないようすでしたが、展示2日目には自分で巣穴を見つけ入ってくれるようになりました。
ハナヒゲウツボの常設展示は、“えのすい” では久しぶりとなります。
砂から顔を出す姿を、ぜひご覧ください。