大きな目が特徴の深海魚「メダイ」。 成魚は 約 90cmもの大きさになりますが、今回 “えのすい” に仲間入りしたのは、わずか 3cmほどの小さな幼魚。 幼魚の頃は表層で流れ藻などに身を寄せてくらし、その後、成長にしたがい深場へと移動していくようです。
今回展示している個体は、東京湾でアカクラゲとともに採集されました。
横浜・八景島シーパラダイスのご協力のもと、敷地内の桟橋をお借りしてミズクラゲを採集していたところ、ゆったりと泳ぐアカクラゲのそばに小さな影が。 採集されたメダイをはじめ、3匹ほどの魚の幼魚が見え隠れしているようすが確認できました。 外敵の多い幼魚たちにとって、クラゲは絶好の隠れ家なのかもしれません。
現在もアカクラゲのそばを離れず、傘の内側に隠れたり、少しずつクラゲをかじって食べたりするようすが観察できます。 今しか見られない、幼魚ならではの姿をぜひご覧ください。
[採集協力] 横浜・八景島シーパラダイス