ミズタマスズフリクラゲは、2025年 4月に、新江ノ島水族館、公益財団法人黒潮生物研究所、西海国立公園九十九島水族館海きららの共同研究によって新種として記載されたクラゲです。
傘の直径が 1.5mmほどで、2本の触手を持ち、傘に白い粒々(刺胞の塊)を持つことが特徴です。この白い粒々が水玉模様のように見えることから「ミズタマスズフリクラゲ」と名付けました。種小:の「innocens」はラテン語で「白い~」とか「無垢の~」という意味で、和名と同じく傘の白い粒々という特徴を現しています。
今年の 4月28日からクラゲサイエンスの標本コーナーで本種の標本は展示していたのですが、9月15日の毎日クラゲ採集で採集することができましたので、世界初の生体展示を行います。1㎜ほどの小さいクラゲなので、一番の特徴である傘の粒々は見えないかもしれませんが、普段私たちが見ている極小ヒドロ虫類の世界を感じていただければ幸いです。引き続き標本も展示しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
西海国立公園九十九島水族館海きらら