2025年09月20日

世界初!
スズフリクラゲ属の新種「 ミズタマスズフリクラゲ 」の生体展示!

  • 展示開始日:2025年 9月20日(土)~
  • ミズタマスズフリクラゲ
  • 学名:Zanclea innnocens
  • ヒドロ虫綱 花クラゲ目 スズフリクラゲ科
  • 大きさ:傘径 約 1mm
    採集場所:江の島

ミズタマスズフリクラゲは、2025年 4月に、新江ノ島水族館、公益財団法人黒潮生物研究所、西海国立公園九十九島水族館海きららの共同研究によって新種として記載されたクラゲです。
傘の直径が 1.5mmほどで、2本の触手を持ち、傘に白い粒々(刺胞の塊)を持つことが特徴です。この白い粒々が水玉模様のように見えることから「ミズタマスズフリクラゲ」と名付けました。種小:の「innocens」はラテン語で「白い~」とか「無垢の~」という意味で、和名と同じく傘の白い粒々という特徴を現しています。

今年の 4月28日からクラゲサイエンスの標本コーナーで本種の標本は展示していたのですが、9月15日の毎日クラゲ採集で採集することができましたので、世界初の生体展示を行います。1㎜ほどの小さいクラゲなので、一番の特徴である傘の粒々は見えないかもしれませんが、普段私たちが見ている極小ヒドロ虫類の世界を感じていただければ幸いです。引き続き標本も展示しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。


掲載誌:taxonomy
論文タイトル:A new species of Zanclea innocens and new record of Zanclea medusopolypata (Hydrozoa, Anthoathecata) from Japan
(日本産スズフリクラゲ属の新種 Zanclea innocensと初記録種 Zanclea medusopolypata
著者:戸篠 祥 1、山本 岳 2, 3、野添 裕一 4、秋山 仁 4
(1. 公益財団法人黒潮生物研究所、2. 新江ノ島水族館、3. Ocean Research Explorations、4. 西海国立公園九十九島水族館)

クラゲサイエンス

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