2015年に江の島で採集された個体をもとに、新科新属新種として記載された立方クラゲの仲間です。
アンドンクラゲにそっくりですが、傘の上から見える白い胃糸束が馬蹄形(ばていけい)であること(アンドンクラゲでは直線的)で見分けがつきます。遺伝子解析などの研究結果から、アンドンクラゲよりもハブクラゲに近く、これまでに知られている種とはまったく異なることが明らかになりました。
透明な箱型の傘の四隅から 4本の触手がすらっと伸びる姿が、流れ星を連想させるところから「リュウセイクラゲ」という和名がつけられました。
今年記載から 10年経ちましたが、成長にともなう形態や生態の変化などまだ明らかになっていないこともたくさんあるので、今後ぜひ飼育下での繁殖を成功させ、これらについて詳細な観察をしたいと思います。 当館では 2年ぶりの展示となるリュウセイクラゲをどうぞご覧ください!