タイヘイヨウアオミノウミウシは、消化管に空気をためて水面を浮遊し、カツオノエボシやギンカクラゲ、カツオノカンムリなどの海表面を漂泳するクラゲの仲間を捕食することが知られています。
また、食べたクラゲの刺胞をそのまま取り込み、体から突き出た「みの(背側突起)」の先端にある「刺胞嚢」と呼ばれる部分に蓄え、身を守るために利用する、「盗刺胞」という行動をすることが知られています。
これまでカツオノエボシなどを専食すると考えられていましたが、近年の研究によって、魚類(シラス)や別のクラゲ類(小型のヒドロ虫類など)も食べ、ウミウシの中では比較的広食性であることがわかってきました。
南風が吹くと “えのすい” の目の前の砂浜に打ち上げられることがありますが、展示できるほど良い状態で採集できることは まれです。ぜひこの機会にご覧ください。