
ヒノマルクラゲはちょっと変わったクラゲです。 糸状に伸ばした触手を錨綱のように使って海底につかまり、アドバルーンのようにふわふわと浮かんでいます。
カツオノエボシと同じ管クラゲの仲間で、てっぺんにある丸い気胞体が浮力を調節しています。 気胞体の下には 泳鐘部、栄養部がつながっていて、それぞれ役割を持った個虫が群体をなしています。
しかし、刺激を受けるとすぐに群体がばらばらになってしまうため、形を保って採集できることはめったにありません。
これまで水中ドローンを使った調査で何度か確認していましたが、今回初めてうまく採集することができました。 水槽に入るととても小さく目立たないクラゲですが、間近で見ることができる機会は大変貴重です。
この機会にぜひ、ヒノマルクラゲの不思議なふわふわ感を確かめに来てください!
オーシャンショット研究助成事業は日本財団の助成を受けて笹川平和財団海洋政策研究所によって実施されている。
新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究をおこなっています。