2025年11月12日

えのすい初展示
激レア深海クラゲ現る! 「ヒノマルクラゲ属の一種」

  • 展示開始日:2025年 11月 12日(水)~
  • ヒノマルクラゲ属の一種
  • 学名:Steleophysema sp.
  • クダクラゲ目 ヒノマルクラゲ科
  • 大きさ: 約 2cm
    採集場所: 相模湾 江の島沖 水深 158m
    展示場所: 深海Ⅱ

ヒノマルクラゲはちょっと変わったクラゲです。 糸状に伸ばした触手を錨綱のように使って海底につかまり、アドバルーンのようにふわふわと浮かんでいます。
カツオノエボシと同じ管クラゲの仲間で、てっぺんにある丸い気胞体が浮力を調節しています。 気胞体の下には 泳鐘部えいしょうぶ、栄養部がつながっていて、それぞれ役割を持った個虫が群体をなしています。
しかし、刺激を受けるとすぐに群体がばらばらになってしまうため、形を保って採集できることはめったにありません。
これまで水中ドローンを使った調査で何度か確認していましたが、今回初めてうまく採集することができました。 水槽に入るととても小さく目立たないクラゲですが、間近で見ることができる機会は大変貴重です。
この機会にぜひ、ヒノマルクラゲの不思議なふわふわ感を確かめに来てください!

※展示個体は 2025年 11月 11日に行われた FullDepth、JAMSTEC、トワイライト・オーシャン研究機構との共同調査で採集しました。
※短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。

本プロジェクトは、日本財団の支援を受けて笹川平和財団海洋政策研究所が実施する「オーシャンショット研究助成事業」により助成を受けたものである。
オーシャンショット研究助成事業は日本財団の助成を受けて笹川平和財団海洋政策研究所によって実施されている。

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究をおこなっています。

深海Ⅱ-しんかい2000-

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