トックリクラゲは 水深 1,000m以深でよくみられる深海性のクラゲで、透明な傘頂にドアノブ形の突起があり、傘全体は徳利のようなシルエットをしています。

徳利のような傘をもつ
オレンジ色のきれいな模様は、水や栄養を運ぶための放射管と環状管です。

オレンジ色の放射管と環状管
傘縁には太く長い触手と短い触手の2種類の触手が生えていますが、太い触手はわずかな刺激で根元から切れてしまいます。

太い触手が切れる前の姿
展示個体は水中ドローンを使った相模湾調査で、水深 895mから発見、採集しました。 さまざまな深海クラゲを観察できる水中ドローン調査でも、トックリクラゲを見かける頻度は低く、良い状態で採集できる機会はさらにまれです。
日本初展示のきわめて貴重な深海クラゲ「トックリクラゲ」の泳ぐ姿をぜひ見に来てください!
※展示個体は2025年11月11日に行われたFullDepth、JAMSTEC、トワイライト・オーシャン研究機構とのD-ARK関連調査機器テストを目的とする共同調査で採集しました。
※短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。
オーシャンショット研究助成事業は日本財団の助成を受けて笹川平和財団海洋政策研究所によって実施されている。
新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究をおこなっています。