
キアンコウは、成長すると海底で生活するようになる魚で、あまり泳がず、腹面にある小さな腹びれを使って体を持ち上げるようすが観察できます。
繁殖期は地域によって異なり、本州では 3月から 6月、北海道では 6月から 7月頃とされています。
産み出されたゼラチン状の卵塊は「卵帯」と呼ばれ、海中を漂います。孵化した仔魚は浮遊生活を送り、1か月ほど経つと、腹びれが大きく発達し遊泳に適した形態になります。
今回展示している個体は、おそらく浮遊生活から海底での底生生活へ移行する直前の段階のものです。腹びれがまだよく発達しており、成魚の小さな腹びれとは異なる形をしています。
水槽内ではときどき底にいるようすも見られますが、多くの時間は遊泳しています。今後成長するにつれて腹びれの形が変化し、やがて海底で暮らす生活へと移行していくことでしょう。
今しか見られないキアンコウをぜひご覧ください。
ちなみに、成魚のキアンコウも 太平洋 冷たい海水槽 で展示中です。