
チリメンクラゲは、傘の色彩や模様が日本の伝統的な織物「縮緬(ちりめん)」に似ていることから、その名が付いた根口クラゲの仲間です。
タイ、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、パラオなどで生息が確認されており、2022年に沖縄県読谷沖でも採集されました。その時の標本が日本初記録個体として論文に記載され、「チリメンクラゲ」という標準和名も提唱されました(Toshino & Tanimoto 2025)。
今回展示している個体は、当館が2024年にタイでの現地調査にて本種を発見、プラヌラ幼生を採取、その後、水族館にてポリプになったものからエフィラ幼生を遊離させ、育てたものです。色彩はまだ見られませんが、うっすらと傘の網状組織が現れ始めています。これからの成長がとても楽しみです。