2019年08月09日
トリーター:今井

よく見ると角が魅力的

ツノモチダコツノモチダコ

今年 3月、駿河湾の水深約 200mの底曳き網で採集してきたツノモチダコ。タコ好きのお客さまのご期待に沿えるよう、なるべく静かな深海Ⅱの丸いのぞき窓水槽から早々に展示を始めました。
しばらくは落ち着くようにと入れた石の隠れ家に入ったきりでした。石の配置を変えながら、本種の名前の由来である眼の上の角状突起だけでもご覧いただこうとするのですが、それはじょうずにお客さまの視線を避けておりました。

ところが 2週間もすると隠れ家から出て行動するようになり、それからは元気そのもの。今では管理ドアの開閉に合わせて餌をねだってくるようになっています。
しかし、タコ類は見極める能力が高いですね。展示ガラス越しにお客さまに餌をねだって愛嬌を振り撒いたのはほんの僅かな期間。その行動が無駄と分かってからは、少しおとなしくなってしまってちょっと残念です。


展示中のツノモチダコ

深海Ⅱ-しんかい2000-

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