2020年06月05日
トリーター:西川

深海Ⅱ 生物標本を更新しました!

先週、杉村トリーターが「深海Ⅰ ~JAMSTECとの共同研究~」に新しく展示したチョウチンアンコウやコウモリダコなどの標本を紹介していましたが、「深海Ⅱ ~しんかい2000~」で展示中の標本も臨時休館中に更新しましたので紹介します。

更新前は、すべての標本を横一列に並べた展示だったのですが、更新後はこんな感じになり、14種類の生物標本を追加しました。


深海Ⅱ 標本展示全体

上段は以前の展示と同じ並べ方ですが、標本数を増やし、センジュエビの標本を新しく展示しました。
センジュエビは長期飼育が困難な種ですが、今回のように標本にすることでいつでも形態を観察することができ、すべての脚の先端がハサミ状になっているなどの特徴もよくわかります。
形態から長期飼育のヒントが得られることもあるので、このような標本はとても重要なんです。
このほかにも解説板など細かな変更箇所はたくさんありますが、大きく変わったのは下段右半分の展示です。


深海 ll 標本展示右下

一番目立っているのは、生きた姿を見られるのが稀で幻のイカと呼ばれるユウレイイカです。
“えのすい”では2012年以降の搬入記録はなかったのですが、去年は 10月からの 2か月間でなんと 11個体ものユウレイイカを搬入し、幽霊とはかけ離れた存在感に驚かされました。
(展示中のユウレイイカ標本は2012年の搬入個体です。)

そして右側の小さな標本群も今回の更新のポイントの一つです。
新しくアクリル台を用意し、前後に標本を配置しました。
生物が明るく見えるように工夫した展示でもあり、一番 力をいれた場所でもありますので、ぜひ見に来てください。

関連日誌
2020/05/29 開館に向けて、新たな展示も!!

深海Ⅱ-しんかい2000-

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