久々に強い日差しになりました。
九州や四国が梅雨明けのようですね。
関東はどうなのでしょうか。このまま晴れが続いてもらいたいものです。
今年の梅雨明けのように、いつもと違うことが起こると（あるいは、いつも通りのことが起きないと）困ってしまう職業というのはたくさんあると思います。
“えのすい”の前にたくさん並んでいる「海の家」の方は、この天候で今まで大変だったと思います。

実は私たちえのすいトリーターもそういった職業のひとつです。
“えのすい”では、月はじめに 2か月後の館内の展示やイベントなどを企画します。
たとえばペンギンプール前にある「テーマ水槽」は毎月、冷たい海・暖かい海ゾーンのサメ水槽前にある「発見の小窓“小さな地球”水槽」は 3か月に 1回くらい総入れ替えとなるのですが、そういった水槽に入る生き物も 2か月くらい前にはある程度メンツを決めて解説パネルなどの準備に入る、というお約束になっているのです。
そういうメンツを決める時にはトリーターが持っている「毎年この頃になるとあの磯にいけば○○○○が釣れる」とか「この頃になるとあの漁師さんの網に△△△△△が入る」といった情報を加味して考えることになります。
しかし今年の梅雨明けが遅れているみたいに、いつもなら現れる生き物が姿を見せないといったことがしばしば起こります。
たとえば、昨年は黒潮の影響か死滅回遊魚のなかでチョウチョウウオの類が見られませんでした。今この水槽にはソラスズメダイなどが多く入っています。

また、毎年お盆過ぎに見られるアンドンクラゲ。特別展示を行なうことがあるのですが、昨年はぎりぎりまで現れず、ひやひやしました。
そして現在も、ある水槽の展示替えを計画しています。しかし、狙っている魚がまだ姿を現さず、手に入らない状態が続いています。ちょっと見通しが甘かったようです。
生き物が手に入り、展示更新しましたら、HPなどで発信したいと思っております。お楽しみに。