2006年09月02日
トリーター:足立

空飛ぶクラゲ


空飛ぶクラゲを知っていますか?
クラゲも空を飛ぶのです!
そのクラゲが、なんと、相模原市内の学校で見つかりました!
9月1日、連絡を受けたスタッフが、急遽現場に駆けつけ、採集に成功しました!
その名は、マミズクラゲ。
その名のとおり、淡水産で、池や、防火用水、ダム、湖などに発生するクラゲで、今回のマミズクラゲは、学校の池に金魚やメダカといっしょにたくさん浮遊していたそうです。
神出鬼没のクラゲで、年によって、大量発生することもあれば、全く現れないこともありますが、季節としては、だいたい真夏から秋にかけて見られます。
二学期が始まって登校し、池をのぞいてみたら、「うわ!なんかいる!!」という感じだったのでしょう。
このマミズクラゲ、早速展示させていただきました。
学校のみなさま、ありがとうございます。
季節の移り変わり。身近なところにいる小さな生きものたちの顔ぶれも、次第に、秋が旬の種類に変わりつつあるようです。
にぎやかだった夏の空気をを見送りながら、しっとりとした気分で、生きものたちの声に耳を傾けてみましょう。

ところで、なぜ「空飛ぶクラゲ」かって?
実はこのクラゲ、一生の中で一時期、小さな塊みたいになって、しかも休眠してしまう時期があるようなのです。
その塊が、池の水を飲みに、あるいは水浴びにやってきた鳥などにくっついて、離れたところにある別の池に運ばれることがあるから、というのがその理由です。
そうして、棲息場所が広がってゆくのですね。
う~ん、いい方法・・・ 。

マミズクラゲマミズクラゲ

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