2006年09月03日
トリーター:植田

この時期のクラゲ


クラゲは 1年をとして、全く同じ種類が海で見られるというわけではありません。出現するする種類は季節によって変わります。
夏の終わりから秋にかけて出現する代表的な種類としては、アンドンクラゲがいます。
海水浴に行って、クラゲに刺されたというと、大体が犯人はこのクラゲです。
相模湾の沿岸でもよく見られます。
一辺が 3cmほどの透明なガラス箱のような本体の四隅から長さ 30cm以上にも伸びる触手を伸ばし、それに触れるもを触手に無数に備わった刺胞と呼ばれる毒針で刺すのです。
このクラゲの毒は強く、刺された部位は蚯蚓腫れに腫れることもあります。
本体がほとんど透明のため、海水浴中にこのクラゲに近づいてもほとんどの人は気づかず、無意識のうちに刺されているようです。
このアンドンクラゲと近い仲間にハブクラゲがいます。
このクラゲも透明の四角い本体を持っていますが、その大きさは大人の握りこぶしほどにもなります。
毒はとても強く、海中で子供が刺された場合などは、その痛みのためにショック症状を起こすこともあるため、とても危険です。
ハブクラゲは沖縄周辺で見られ、本州にはいませんが、今年当館のトリーターが沖縄地方へ出かけ採集してきました。
丁度今この 2種類のクラゲたちをクラゲファンタジーホールで並べて展示していますので、ぜひご覧ください。

アンドンクラゲ(左)とハブクラゲ(右)アンドンクラゲ(左)とハブクラゲ(右)

クラゲファンタジーホール

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