2006年09月13日
トリーター:寺沢

サンマ 8本完食

サンマは冷たい海を好む回遊魚です。秋ごろに黒潮周辺の海域で生まれ、日本列島に沿って北上しながら成長します。北太平洋だけに棲息し、夏はプランクトンを餌に成長し、体に脂肪を蓄えながら北海道東部より南下し、産卵前の脂が乗っている秋が食べごろです。

北海道では 8月中旬~ 9月、本州沿岸では 10月~ 12月中旬が解禁時期です。

サンマは栄養満点です。DHA、EPAが豊富で、貧血に効果のあるビタミンB12は他の魚の 3倍以上、ビタミンAは牛肉の 12倍、ビタミンEも含まれています。
背が青紫で、身がしっかりと光沢があり、尾びれの黄色ものが良いサンマだそうです。

ここ新江ノ島水族館では、サンマは飼育していませんが、海獣類にサンマを餌としては与えています。
サンマを卸している業者にお聞きしたところ、重さ 150gぐらいのものを私たち、ヒトが食べ、120g以下を水族館などに卸しているようです。

小さめのサンマですが、フンボルトペンギンのチョキ(黄色)は連続して 8本食べたことがあります。体重がわずか 4kg程度のペンギンで、サンマ 8本はかなりの量です。
最後の一本は口に入りきらず、尾びれが出ていました。それを他のペンギンが見つけて、チョキを追い回していました。

食うも食ったり、追うも追ったり。さすが、野生動物。

ペングィーン!

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