2006年09月17日
トリーター:櫻井

天変地異

台風 13号が、非常に強い勢力を維持しながら北上を続けております。
台風といえば子供の頃、何も考えず、安全な家の中でわくわくしていました。今では農家や商店街等の苦労もわかりますが、自らが被害に悩まされるとは思ってもいませんでした。

水族館でも台風の被害というのはあるのです。大きく、ざっ、と考えても二つ。
一つ目は採集がおじゃんになってしまうことです。今もえのすいトリーター北田が、乗船採集のため富山へ出張に出かけていますが、うねりがひどければ船は出港できません。とんぼ帰りほど悲惨な事はありません・・・。磯採集なども、雨が降ってしまっては水面が見えず、採集どころではありません。
もう一つは施設面から。停電です。飼育水をきれいに保つために濾過槽へと循環させるための、循環ポンプが止まったり、水槽内に酸素を供給するための機械が止まったり、あらゆるタイマーが狂います。一通りの復旧は相当面倒なことなのです。生き物の生死が関わることですのでチェックは完璧にしなければなりません。
色々と便利な世の中になってきてますが、地震、雷、台風などといった天変地異だけは人間の力ではどうしようもないですよね。

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