2006年09月20日
トリーター:崎山

動物愛護週間

9月20日~26日は動物愛護週間です。
「広く国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため」に国や自治体、関係団体が各種行事を実施しています。

“えのすい”でも毎年 9月20日に「水の生きものとペットの慰霊祭」をおこなっています。旧水族館時代から続いている特別行事で、残念ながら亡くなってしまった動物たちを供養しています。今年はその中にみなぞうの名前もありました。合掌。
こういった動物愛護とか保護といった場面でよく取り上げられる生き物のひとつにウミガメがあげられます。中でもアカウミガメは湘南の海岸にも時々卵を産みにやってくることで知られています。四国などで昔からウミガメの産卵が有名な海岸でさえ、近年はめっきりその回数が減ってしまったということです。新しい世代の加入が少なくなっているでしょうから、ウミガメの社会でも高齢化が進んでしまうのでは、と心配になります。
ウミガメに限らず「どこどこにすんでいるなになにが絶滅の危機にある」こういった保護の問題はすごく難しいです。よかれと思ってやっていることが実は生きものとってはマイナスであったり、かつてはよしとされていたことがさまざまな研究が進みこれまた良くないことがわかってきた。その生きものの周辺に住んでいる人の利害関係も絡みますし、うかつに軽率な発言はできません。
いずれにせよ「いまある自然を次の世代に残すこと」これはだれもが願っていることだと思います。そのために私たち水族館としてやれることは何かを私は考えていきたいと思います。そしてみなさんもそれぞれで何ができるか何をやめるべきか、毎年この動物愛護週間にいっしょに考えていけたらと思っています。

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