2006年10月06日
トリーター:植田

最近久しぶりに江の島周辺で採れたクラゲ

クラゲ展示を充実させるために、私たちトリーターは足繁く海辺に出かけクラゲの採集を行っています。その採集先の一つとして当館の地先の江の島周辺があります。
採集は旧江の島水族館時代から続けてきたのですが、かつてはよく採れたのに、最近はほとんど見かけなくなったクラゲがいます。
クシクラゲの仲間のカブトクラゲがそれです。
このクラゲは繊毛がくっ付いた櫛板(クシイタもしくはシツバン)と呼ばれる板状の器官を持っていますが、これが列に並んでウエーブをするように口の方から反対側に順に動く際、受けた光を反射し虹色を呈する美しいクラゲです。
私が旧館時代にクラゲを担当していた8年ほど前は、時々江の島島内の漁港で採取できたこのクラゲですが、そのうち全くと言っていいほど見られなくなりました。
外洋性が強いクラゲですので、もしかすると漁港の方へ流れ込むようになった、川の水の影響かもしれません。
そのクラゲが、先月の下旬から突然江の島の漁港やヨットハーバーに姿を見せるようになりました。
黒潮の流れが変わったのか、相模湾内の潮流の変化があったのでしょうか。

現在、他の海域で採集されたものに加えて江の島で採れたカブトクラゲをクラゲファンタジーホールで展示しています。

カブトクラゲカブトクラゲ

クラゲファンタジーホール

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