2006年10月10日
トリーター:三宅

クラゲの川上り

こんにちは。長い航海から帰ってきました。
帰ってきて早速、トリーター日誌です。

先日千葉の方の水路にクラゲがたくさん流れてきてニュースになっていましたね。
“えのすい”にもこの現象について問い合わせやテレビの取材がきました。
鮭が川を上るのは当たり前ですが、水路や川にクラゲがたくさん上ってきて、淡水の川にクラゲがいる!とみなさんがびっくりしてニュースになります。
でも、クラゲを研究していると、これば別にめずらしいことでも何でもないんです。
毎年このような現象はよく聞きます。そのたびに異常気象や異常発生と結びつけたくなるのですが、単に風等が強く1ヶ所にクラゲが吹き寄せられ、そこで上げ潮に乗ってクラゲが川をさかのぼるだけなんですね。
特に大潮付近で、高潮ぎみであったらなおさらです。かなり上流まで海水はあがっていくので、それに乗ってクラゲも上っていきます。
ひどいときには川一面クラゲになってしまいます。その光景は圧巻ですが、日本最古の書物である「古事記」の冒頭に出てくるクラゲはこのような状態のことをいうのかなと思ったりもします。

実をいうと日本の書物で一番最初に出てきた生物はクラゲなんですよ。

ミズクラゲミズクラゲ

クラゲファンタジーホール

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