2006年10月15日
トリーター:植田

今シーズン最初のエチゼンクラゲ採集

10月12日より 3日間をかけて、日本海側の能登半島東岸の能登島へ、クラゲを求めて採集旅行に行ってきました。
12日は採集機材などをトラックに積み込み、午後 10時ごろ目的地能登島に向け出発し、夜通し車を走らせ翌 13日の午前8時ほぼきっかりに、今回採集を共同でおこなうのとじま臨海公園水族館に到着しました。
荷物の荷下し、先方への挨拶の後、その日はのとじま水族館前の岸壁でのクラゲ採集と、水族館見学を行いました。この岸壁採集では、今回のターゲットの一つであるカブトクラゲが 150個体近く採集されました。

翌 14日はエチゼンクラゲ採集の日です。午前 1時起床、身支度をして宿を出、一旦のとじま水族館で採集と輸送の準備をして、今回お世話になった「えのめ大敷網」(大型の定置網)の水揚げ漁港である島内のえの目漁港に午前3時15分頃到着、4時頃出船し、大敷網に向かいました。大敷網は 2艘の漁船にて手繰り上げ、水揚げします。
網の面積が縮まるにつれ、網に入った魚影が徐々にはっきりして来ます。ここでエチゼンクラゲが混ざっていないかと目を凝らして探すのですが、まあるい影が見当たりません。
いよいよ入網した魚の水揚げが始まりました。船上は戦場へと変わりました。 1mを超えるシイラがどんどん上がって来ます。でもクラゲらしき姿はありません。
結局この日は、シイラを始めとする魚はまずまずの水揚げでしたが、我々の目的としたエチゼンクラゲは、1個体も網に入っていませんでした。我々としては、残念でしたが、エチゼンクラゲの巨体とその毒に悩まされている漁師さんたちにとってはやれやれといったところでしょうか。

この日は午後 1時までにのとじま水族館で帰還のための準備をし、それが終わり次第のとじま水族館を辞し、江の島へ向け帰りの途に着きました。
途中 2名が交代でトラックを運転し、新江ノ島水族館に到着したのは丁度日付が変わる 15日午前 0時頃でした。
ここ数週間の状況では、徐々にエチゼンクラゲが能登島周辺の定置網に入るようになり、中には日に100個体を超す数で入網する定置網もあるとのことでした。しかし我々が乗船した日は全くエチゼンクラゲの姿が見られませんでした。この理由については判然とはしませんが、できれば今シーズンに再度採集の挑戦をしたいと考えています。
もしエチゼンクラゲが採集されて、新江ノ島水族館へうまく運べたら、みなさんに紹介したいと考えています。
展示開始についてはホームページでお知らせしますので、チェックしてください。

エチゼンクラゲエチゼンクラゲ

クラゲファンタジーホール

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