2006年10月24日
トリーター:奥山(康)

防寒対策

最近気温の差が激しいですね。晴れた日は半袖で作業をしていても汗が吹き出てきますが、曇りや雨の日は防寒対策をしっかりしないと風邪をひいてしまいそうです。
えのすいのにも寒い地方出身の仲間達がいますが、彼らはどんな防寒対策をしているのか気になりませんか。

まずはペンギンたち。彼らの羽毛は特殊で、硬い槍状の羽の付根の方に保温効果の高い糸状の綿羽がはえています。水中に入るときは羽毛を寝かせて圧縮する事で、硬い羽の防水層ができ、表皮や綿羽が水に濡れるのを防ぎます。さらに羽づくろいで油脂を塗りつけ防水効果を高めています。
オットセイも体毛が2重構造になっていて、表面の硬い毛の下には柔らかい綿毛がびっしりと生えています。そこに空気を蓄えて保温層を作ります。この綿毛と皮脂腺から分泌される皮脂に防水効果があり、皮膚まで水が浸透しない様になっています。
ゴマフアザラシやショーでお馴染みのオタリア、イルカたちは厚い脂肪層で寒さから身を守っています。ちなみに、みなぞうの脂肪の厚さを超音波を使って測った事がありますが、14cmもありました。
ショースタジアムのトリーターたちはというと、ウェットスーツが半袖半ズボンのサマースーツから長袖長ズボンのフルスーツに変わります。生地の厚さも3mmから5mmに増しますが、それでも寒いので自分達も脂肪をつけ、寒さに耐えます(笑)。
私自身夏と冬では体重が3〜5kgも違います。

と、こんな感じでえのすいの仲間たちの防寒対策を紹介しましたが、これからのショースタジアムは冷えますので、みなさんも風邪をひかないようにしっかりと防寒対策をしてえのすいに遊びに来てください。

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