2006年12月19日
トリーター:寺沢

御蔵島まで南下せよ。

東京から南へ 200km下ったところ、そこにはイルカの棲む島がある。

御蔵島、かつては月よりも遠い島と呼ばれていた。今では東京から日に一便の定期船、伊豆七島を結ぶヘリコプターが飛び交っている。

ミナミバンドウイルカ 150頭がその島に棲むという。バンドウイルカよりもスリムで吻先がやや長いイルカだ。日によって出没するポイントは異なるという。島の東であったり西であったり様々だ。おそらく索餌行動をおこなっているのかも知れない。

ペンションを営む傍ら、三宅島のイルカウォッチング、イルカスイムの代表である菊地清二氏にイルカの現状を聞いた。それによると、今ではいくつかのルールが決められているそうだ。

●イルカウォッチング、イルカスイムは毎年 3月15日~ 11月15日までとする。
●イルカに餌を与えてはいけない。
●イルカの体を触れてはいけない。
●イルカスイムはスキンダイビングのみで、スキューバダイビングは禁止。
その他、いくつかの細かい決めごとがあるようだ。

竹馬の友のよしみで密かに御蔵島行きの船に紛れ込もうと目論んでいた私としては、止むなしだ。李下に冠を正さず。あきらめよう。

バンドウイルカ 1頭の一日平均摂餌量を体重の 5%としても、ものすごい量の魚が必要であろう。伊豆七島の中で、最もよく釣れるところは御蔵島の桟橋といっていた釣り師たちの話しが思い出される。船内では雑音として聞いていた会話も、満更、嘘でもないのかもしれない。

菊地氏より借用してイルカの水中写真を掲載することも可能であったのだが、今回はあえてしなかった。次の機会にしよう。

三宅島から見た御蔵島三宅島から見た御蔵島

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