2006年12月27日
トリーター:鬼丸

おせち料理

もうすぐお正月ですね。正月といえばおせち料理です。
もう、おせち料理を作り始めている方もおられると思います。このおせち料理には海産物を料理の素材にしたものが、たくさんあります。
タイやブリ、数の子やエビ、コンブなどですが、それぞれが縁起をかついだり、いろいろな願いが込められていたりします。
縁起をかつぐものはタイやコンブなどで、タイは“めでたい”に通じ、コンブは“よろこぶ”に通じるとされています。
ブリは出世魚として知られていますし、エビは腰の曲がった姿が長寿の象徴とされ、数の子は子孫繁栄を願うとされています。
また魚の練り物であるかまぼこを紅白で用い、縁起物としています。そのほかカタクチイワシの干したものを田作り、あるいはごまめ(五万米)と呼び、おせち料理に入れています。これは昔、カタクチイワシを干したものを田の肥料として用いたためで、豊年豊作を祈願しています。
ところで田作りと、煮干しの違いがお分かりですか?見た目にはそれほど違いはありませんが、田作りはカタクチイワシを生のまま干したもので、一方煮干しはその名のとおり、煮てから干したものです。
最後に、おせち料理は重箱に詰めますが、これはめでたいことを重ねるという願いが込められています。

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