2007年01月17日
トリーター:崎山

イレギュラー

きのうのテレビで変わった形のダイコンとニンジンがとれたという話がありました。畑から収穫されたダイコンは抱擁している?ような形で、ニンジンは赤ちゃんの手のような形でした。しわの入り方などかなりリアルでありました。

さて、海の生き物の中でもしばしば通常とは異なる形のものが見られます。
現在、発見の小窓“小さな地球”水槽で展示中の「アカヒトデ」。
このヒトデは普通 5本腕ですが、まれに 4本腕や 6本腕のものが見られます。そして、展示中のアカヒトデの中には、さらにイレギュラーな人型というかウルトラマンに出てくる怪獣のような形のものがいます。腕の数に違いはあっても普通、分岐する場所は 1か所なのですが、この個体は 2か所から腕の分岐が見られます。昨年の 10月21日に江の島で採集したもので、ここのところ発見の小窓“小さな地球”水槽でずっと展示しています。いる場所によって形を確認しづらいですが、ちょっとチェックしてみてください。
なお、このアカヒトデにはアカヒトデヤドリニナという巻貝がしばしば内部寄生しています。腕にポコッと出っ張りがあればほぼ間違いなく入っています。そしてそこをよーく見ると巻貝の先端が少しでているかもしれません。もしこれが人間に入っていたら・・・と考えるとぞっとしますね。ちなみに変わった形のアカヒトデにもアカヒトデヤドリニナは寄生しているようです。
この変わった形のアカヒトデですが、本当に稀のようなので、記録を残すという意味で博物館に寄贈しようと思っています。チェックする方はお早めに。

怪獣のようなアカヒトデ怪獣のようなアカヒトデ

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