2007年01月21日
トリーター:三宅

春の準備

きのうは大寒でした。2月4日には立春で、もうすぐ暦の上では春になります。まだまだ寒いですが、海の中ではもう、春の準備がおこなわれています。
今の時期、海の中をよ~く見てみると赤茶色の直径が 2mmくらいのコスモスの花のようなものが泳いでいます。それはミズクラゲの赤ちゃんでエフィラと呼ばれるものです。冬の寒さが引き金になって、イソギンチャク状で 1mm程度のポリプという世代から生まれてきます。
前回のトリーター日誌でも寒いときは寒くないといけないと書きましたが、寒くないとこのような生き物は春が来たことがわからなくなるかもしれません。陸上の生き物で冬眠する習性のある生き物が、南向きの暖かいところに冬眠しないで、北向きの寒いところで冬眠するのは、南向きだと小春日和になったときに間違えて出てきてしまうからです。
やっぱり冬は寒くないといけないんですね。
近年は暖冬、暖冬といわれますが、暖冬だとこのような生き物のサイクルが違ってくるかもしれません。

ミズクラゲのエフィラミズクラゲのエフィラ

クラゲファンタジーホール

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