2007年02月23日
トリーター:岩崎

トレーニングについて

みなさんこんにちは、海獣類担当のトリーター岩崎です。
もうすぐ 3月ですね。プロ野球やJリーグのシーズンが迫り、トレーニングキャンプのようすが毎日話題になっています。
トレーニングといえばスポーツの練習を思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、わたしたちトリーターも毎日のように動物たちとトレーニングをおこなっています。
わたしたちが呼んでいる「トレーニング」とは、ショーで見ていただいているジャンプやダンスなどのパフォーマンスや、体重測定や体温測定、血液の採取などの健康チェックに協力してもらう動きなどを動物たちに教えていくことです。
このように動物たちにさまざまなことをトレーニングする海獣類の飼育スタッフのことは、一般的に「トレーナー」と呼ばれています。
当館では生物を飼育(treat)し、お客さまをおもてなし(treat)する意味から私たち展示飼育スタッフのことを「トリーター」と呼んでいただいています。
みなさんに楽しいショーをご覧いただくためにはパフォーマンスの向上のほかにも動物たちがまず健康であることが必要です。ですから健康管理のためのトレーニングはパフォーマンスと同じくらいしっかりおこなうことが求められます。また、常に前向きで楽しく動物たちにトレーニングへ参加してもらうためには、信頼関係と理論に基づいた接し方が必要です。

わたしたちトリーターも動物たちとトレーニングをするために日頃からさまざまなことを考えて学習しています。先日わたしは勉強会と情報交換を目的とした「海獣類トレーニングセミナー」に参加しました。
さまざまな方の講演中で一番印象に残ったことは「学習には限界がない」ということでした。外国の方の講演でしたが「人も動物も年齢も関係なく、学習を続けることでたくさんのことができるようになるので、限界を設定しないで楽しく前向きに学習していきましょう!」といった主旨のお話で、たいへん参考になりました。
これからも動物たちとともに学習を続けて、すばらしいパフォーマンスをみなさんに楽しんでいただけるようにしていきたいと思います。

イルカショースタジアム

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