2007年03月01日
トリーター:奥山(康)

ハンターの知恵

先日、アフリカのセネガル南東部に生息するチンパンジーが、木の枝でヤリを作り狩猟に使っていることが、アメリカとイギリスの研究チームによる観察で明らかになりました。
ヤリを使うのはメスで、植物の枝を折り、細かい枝や葉をちぎって手ごろな長さにした上で、片方の端をかんで鋭くして使っていたそうです。

海の生き物にも、獲物を捕まえる工夫をしているハンターたちがたくさんいます。
砂に身を隠したり、岩や海藻になりすまして獲物を待ち伏せするものや、まるで釣りをするように、たくみな竿さばきで獲物をおびき寄せるものや、体色や表皮の形を変え、瞬時に周りの景色と同化して獲物に忍び寄るもの、毒針を獲物に打ち込んで、しびれさせて捕まえるものなど、みんな驚くほど巧みな技を持っています。
また、こういったハンターたちから身を守る為に、いろいろ工夫しているものもたくさんいます。

今回はあえて種名を出していません。“えのすい”で探してみてください。そして、みんなどんな工夫をしているのか考えながら水槽を覗いてみてください。
今までとは違った一面が見えてくると思いますよ。

イネゴチイネゴチ

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