このあたりでは桜は散りつつありますが、東北、北海道ではこれからが桜の見頃になります。
この頃になると東北、北海道の川に海から遡ってくる魚がいます。その魚はサクラマスです。
サクラマスの分布域は、本州の日本海側と千葉県以北の太平洋側、そして北海道です。このサクラマス、実はある魚と同じ種類なんです。それは渓流の女王と呼ばれるヤマメです。
川で一生を過ごすのがヤマメで、海へ下るのがサクラマスです。ヤマメとサクラマスは同じ種類ですが外見は大きく違っています。ヤマメは大きくなっても全長 30cm位にしか成長しませんが、サクラマスは大きいものは全長 70cm位にまで成長します。体色もヤマメには体側に小判型のパーマークと呼ばれる斑点が数個並んでいますが、サクラマスはこの斑点が消え全身銀色です。

最後にこのサクラマスは大変おいしい魚で、昔から利用されています。富山名産の鱒寿司はこのサクラマスで作られています。