2007年04月24日
トリーター:島津

魚の卵の話

卵は大きく分けて、2つに分けることができます。
一つは水に沈むことで、一個一個がくっつくことなくバラバラになったり、岩や海藻、水草などにくっついたりします。このほかにもメダカやトビウオは、卵自身に毛のようなものがはえていて、物にくっつくきます。

もう一つは水中を漂うことです。
パラパラに浮遊するものと、袋のようなものに入って、まとまって浮遊するものに分かれます。そしてその比重によって、表層、中層、深層に漂います。

卵は数日後にふ化し、しばらく黄卵を吸収しながら漂い、多くはプランクトン食性の生物に食べられてしまいます。そのため、多くの卵を産むことで子孫を残しています。
中でもマンボウがたくさん卵を産みます。その数は 2億~ 3億個です。
逆に少ししか産まない魚もいます。それはサメの仲間で、ネコザメやドチザメなどは、一回に 2個しか産まず、10か月くらいしないと卵から孵りません。
でも、産まれたときはもう親と同じ姿をしています。
そのため、ほかの生物にすぐ食べられる、ということはありません。

ネコザメの卵ネコザメの卵

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