2007年05月08日
トリーター:島津

魚のウキブクロの話

5月6日の夜、高速道路に生きたハイギョが落ちていたというニュースがありました。
ハイギョはウキブクロが変化し、肺のような役目をして空気を吸い込めるようになっているため、高速道路にいても生きていることができたのです。

ウキブクロは浮力の調節をする器官です。この中にガスをためたり、抜いたりして調節します。
ウキブクロには消化管がつながったものと、つながっていないものがあります。
消化管とつながっているものは、水面より空気を吸い込んでウキブクロにガスをためたり、抜いたりします。
消化管とつながっていないものは、ウキブクロの細い血管が網目のようになっているところから、血液に溶けているガスをウキブクロにためたり、血液に溶け込ませて排出します。

カジカやカレイといった魚はウキブクロを持っていません。これは、いつも水底にいるため、退化したのです。
サメやエイもウキブクロがありません。しかし、かなり大きな肝臓を持っていて、その中に脂質がたくさん蓄えられ、これがウキブクロのかわりをしています。

ケムシカジカケムシカジカ

RSS