2007年05月10日
トリーター:寺沢

くじらの会議

今年のIWCは、アラスカで開催されているようだ。
IWCとは、International Whaling Commission の略で、国際捕鯨委員会という。
シロナガスクジラ、ミンククジラなどの大型鯨類 13種を管理対象とし、毎年 1回、加盟国のいずれかの国で“年次会議”が開催されている。当館で飼育している、バンドウイルカ、カマイルカ、ハナゴンドウ、オキゴンドウは小型鯨類に分類され、その対象外だ。

5月28日から 4日間、IWCの年次会議はアンカレッジでおこなわれる。“年次会議”に先立ち、世界中から多くの科学者を集めた“科学委員会”がある。今ごろ、おこなわれているだろう。科学的な最新データとその解析結果、各国の報告書や論文などから、鯨類の資源状態の評価などが議論される。

当館では旧館時代の 1999年より、水産庁の委託実験を東海大学と共同でおこなっている。
テーマは、“カマイルカの代謝”で、どれだけ食べるかということだ。これまでの実験結果では、クロスとトミーは体重の 6~ 8%の魚(サバ)を食べていた。
大型鯨類の会議に、カマイルカのデータは必要ないかもしれないが、引用されれば光栄だ。

カマイルカカマイルカ

イルカショースタジアム

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