2007年05月16日
トリーター:足立

きょうは「旅の日」

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。
みなさん、覚えていらっしゃいますか?ご存知、「奥の細道」の冒頭ですね。
初めて見たという若いみなさんも、ぜひ覚えておいてください。テストに出ますよー!
きょう 5月16日は、松尾芭蕉が、この「奥の細道」の旅に出発した日なのだそうです。それを記念して、きょうは「旅の日」に制定されました。

考えてみると、水族館の生きものたちも、方々から旅をして、ここ、新江ノ島水族館に集まってきました。目の前の相模湾沿岸からやってきた仲間も多いですが、例えば、相模湾大水槽のシノノメサカタザメは、鹿児島から 22時間かけて、トラックでやってきました。
それから、深海コーナーの生物たち。彼らは何百、何千メートルの深さから、垂直方向の旅をしてここにやってきました。
国内旅行ばかりではありません。暖かい海コーナーには、外国からやってきた魚たちもいます。
そして、クラゲファンタジーホールには、先祖は 10年ほど前に海外からやって来て、その子孫がずっと日本で暮らしているという種類もいます。

旅先で大活躍してくれている展示生物たちに、「いい旅だった~」と思ってもらえるような、水槽の環境をつくることが、私たちに課せられた大きな使命、燃えるロマンです。

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