2007年05月17日
トリーター:小谷野

メカをつけたカメ!

ウミガメプールで展示しているアオウミガメに何か見慣れないものがついていることに気付いた方、いらっしゃいますか?そのアオウミガメの甲らについているものは、『データロガー』です。当館では現在、ウミガメの日光浴行動の研究のために『データロガー』をつけています。
『データロガー』は小型の記録計で、今甲らにつけているものは水深・水温・導電率(物質の電気伝導のしやすさを表す値)を測定し、記録することができます。つまり、今この瞬間にウミガメがどれくらいの水の温度の、どの深さにいるのか、浜に上がっているのか、水の中にいるのかがわかります。
『データロガー』で記録したデータを詳しくみていくと、1日じゅう観察していなくても、アオウミガメが 1日をどのように過ごしているのかがわかります。日光浴をしているのは 1日のうちの何時間くらいなのか?どんなときにウミガメは日光浴をするのか(水の温度が高いとき?それとも低いとき?)?などいろいろなことがわかります。
日光浴をしながらついウトウトしているウミガメを見ていると、なんだかこちらまで幸せな気分になります。私がアオウミガメの日光浴行動に興味を持ったのは、私も日向ぼっこでもしてのんびりしたいなぁ、うらやましいなぁという、そんなところからきています。
ぜひみなさんもアオウミガメの幸せな日光浴を見に来てください。

データロガーとアオウミガメデータロガーとアオウミガメ

ウミガメの浜辺

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