2007年05月26日
トリーター:崎山

はしか

あちらこちらではしかが流行しています。特に関東地方の大学などでの休校が目立っているようです。当館と研究などで関わりを持っている大学も一部休校措置をとっているようです。
ちなみに私は小さい頃予防接種をおこなっているようですが、かかってはいないようです。どうなのでしょうか。少し心配です。

さて水槽の魚たちにも何らかの病気が蔓延するときがあります。一言に病気といっても感染症や寄生虫、カビなどなどいろいろあるのですが・・・。
原因がある程度はっきりしているときは餌に薬を混ぜてあたえたり、飼育水中に薬を所定の濃度で溶け込ませたりして、予防や治療をおこないます。可能であればその病気が出ている魚を別のトリートメントタンクに収容して、先の治療をおこないます。
といっても大きな水槽の場合、ちょっと調子が悪いくらいの魚は簡単に捕まりません。逆に捕まえることで致命傷を与えてしまうことがあるので要注意です。
また水中に薬を溶け込ますときは、治療に使う薬に弱い生き物がいないかのチェックが必要です。薬も一歩間違えたら毒ですからね。薬によってはそれを一度使った水槽では一部の生き物は二度と飼えないといわれるくらいです。そして大きな水槽ではたくさんの薬が必要であることはいうまでもありません。
こういった病気などは立ち上げたばかりの安定しない水槽では特によく見られます。当館もオープンしてしばらくはいろいろとありました。3年くらいたってやっと落ちついてきたという感じです。
私たち人間同様、魚も病気が出てしまうと大変です。出にくい環境作り、見た目に症状が出る前に予防するのが大切です。

相模湾大水槽相模湾大水槽

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