2007年07月06日
トリーター:大内

暑い夏には・・・。

今月は土用の丑の日があり、これからスーパーなどウナギが頻繁に売り出されると思います。最近では中国産の養殖ウナギが問題になっていますね。きょうはウナギについて話します。

みなさんウナギは海と川どちらに棲んでいると思いますか?
ウナギは川に棲む淡水魚として知られていますが、実は海でも生きていけるんです。
もともとウナギは海で生まれ、川に戻り成長し、再び海へ産卵しに行くのです。海といっても江の島や烏帽子岩といった近海ではなく、遠洋で産卵するのです。日本のウナギはグァム島沖で産卵するといわれています。

産卵された卵は 2、3日でふ化するのですが、生まれたてのウナギというのはウナギの形をしていないんです。
レプトケファレス幼生といって、柳の葉のような形をしていて、ウナギとは似ても似つかない形をしているんです。
この時は泳ぐ力もなく、黒潮の流れにのって東アジア付近までやってきます。その頃になると体の形もウナギとよく似た体型になります。
皆さんも聞いたことがあると思いますがそれが、シラスウナギです。シラスウナギが川をさかのぼり、成長したものがウナギというわけです。

しかし近年、川でとれるような天然のウナギが減ってきています。ウナギは完全な養殖が確立難しいため、ウナギの養殖にはシラスウナギを用います。そのため川をさかのぼって成長するはずのシラスウナギが養殖ウナギとなって食べられてしまい、大きくなって産卵する天然のウナギが減ってしまうのです。
養殖ウナギといっても元は天然のウナギなんですよ。

ちなみに天然のウナギと養殖のウナギの違いは、胴回りと腹部の色で判断します。天然のウナギの方が養殖ウナギより胴回りが太く、腹部が黄色っぽいのが特徴です。

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