2007年07月15日
トリーター:倉形

夏場に起こる水不足

本日台風 4号が神奈川(特に江の島)周辺も直撃かと思われましたが、何とか回避でき特に被害も無かったと思われます。
海は相変わらず荒れ狂っていますが、ほっと胸を撫でおろしているえのすいトリーターの倉形です。

ここからはテーマについての話ですが、この夏すでに四国地方を中心に「水不足」が起きています。幸い大きな混乱は起きていませんが、給水制限など生活にも影響が出始めています。
香川県高松市や丸亀市などの約 24,000世帯では、水道の蛇口をひねっても勢いよく水が出ない状況が続きました。丸亀市ではすでにこの状況が 2か月近くになります。
市民が使用する水の量を減らしてもらうため、水道管にかかる水圧を小さくしているからです。
香川県の水道水の約半分は、四国一大きなダムの高知県早明浦ダムに頼っています。このダムの上流域では 3月以降雨が殆ど降らず、7月4日には貯水率が約 25%までになってしまいました。その後今回の台風 4号などで 14日朝には、貯水率が 60%近くまでになりました。

水不足になる理由の一つに、島国日本には長い川が無いことと、急流が多く雨が折角降ってもすぐに海へ流れ込んでしまうことがあげられます。
また、平野が少なく山が多い国土に 1億2000万人もの人々が暮らしている日本は水不足が起こりやすい環境にあります。
では、水不足にどう対処していくべきか。
一つには新たなダムを建設する。これは資金面や自然環境などの観点から問題が起こります。もう一つは今あるダムの水を大切に使うことが、コスト面からしても現実的であるといえます。
また水を大切に活用する方法として、「再生水」があります。これは 1度使った水をすぐ川に戻さず、ある程度処理してきれいになった水を水洗トイレや道路の散水に使ったり、雨水を貯水槽に貯めて使う方法です。

今後、雨が降らない時期のことを考え、ダムの水が急激に減らないように私も含めて一人ひとりが大切に「水」を使う心掛けが必要ではないかと思います。

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